小さな会社はクラウド会計+全力法人税で申告まで終わらせよう!
4/272018
ここ最近、クラウド会計ソフトとクラウド税務申告ソフトを利用して決算・申告を自力で行いたいというお客様からのご相談が増えてきました。
具体的には、
freee又はマネーフォワード(クラウド会計ソフト) + 全力法人税(クラウド税務申告ソフト)
という組み合わせです。
この2つを自分自身も使ってみて(クラウド会計ソフトは普段も使っていますが)、一人社長や規模の小さな会社にとって一番コストパフォーマンスが良い組み合わせと感じました。
今回全力法人税を使ってみてよかったと思ったことを書いてみます。
クラウド型なのですぐに始められる・低料金
インストール型の税務申告ソフトと違い、全力法人税はクラウド型なのですぐに始められます。
印刷をしなければ利用は無料なので、試しにどんなものか作成してみることもできます。
有料プランの料金は、初年度は19,800円(税抜)/年(2018年4月現在、10%の特別割引で17,820円(税抜)、翌年度以降10,000円(税抜)/年です。
他の税務申告ソフトが購入するのに数万円、毎年バージョンアップにも数万円がかかることを考えるとかなり安いでしょう。
機能を潔く絞っている
全力法人税が対象とする法人は、
- 資本金が1億円以下
- 事業所が1箇所
- 普通法人、一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人、NPO法人、人格のない社団
- 事業税の収入割を申告する必要にない法人
ですので、ひとり社長の法人、複雑な取引のない法人、設立間もない法人にぴったりです。
また、不要な別表(所得税の税額控除など)も省略化されており費用対効果を重視しています。
ただ、e-Tax(電子申告)は未対応なので、紙で印刷して提出する必要はあります。
クラウド会計のデータの取り込みが可能
全力法人税はfreee、マネーフォワードの会計データを取り込むことができます。(その他、弥生会計も取り込むことができます)
会計ソフトの方を直したら、税務申告ソフトの方も訂正して・・ということがなく、徹底的に2度手間が生じないよう工夫されています。
「何をすれば良いか」が明確
従来の税務申告ソフトは、設定項目が多く、重複入力も多く、画面も別表がぐちゃーっと並んでおり、
「で、何をどこからどうすれば良いの?」
という印象です。
↓こんな感じなんです・・正直、専門家でもうんざりします。
全力法人税は、指示にしたがって進めていけば申告書が作成できるようになっています。
この「ユーザーを迷わせることがない」、「ユーザーにやさしい」仕様というのは今までの税務申告ソフトにはなかったものです。
ストレスの溜まり具合が全然違います。
こんな感じで、「申告書作成」というボタンを押すと次々と入力画面が現れ、「次へ」ボタンを押すと先へ進めます。
「分からない人」を前提にしている
例えば上記の「株主名簿」ですが、税務上同族会社(主に身内で運営されている会社)を判定するために必要な情報なのですが、他の税務申告ソフトだと下記の画面に入力しなければなりません。
何をどこに入力していいか全くわからないですよね・・。↓(私はわかってる必要あるんですが)
今までの税務申告ソフトが「分かっている人」を前提に作られているのに対して、全力法人税は「分からない人」を前提としているところが良いです。
会計データを取り込むのも簡単
他の会計ソフトからデータを取り込むのも下記のとおり見やすく、簡単に行うことができます。
とにかく「シンプル」な画面が良いです。
法人税等の仕訳も表示
従来の税務申告ソフトだと、税引前利益の状態で法人税等を一旦計算してから、会計のほうも法人税等を計上し、また税務申告ソフトに戻って計上し・・
と2度手間が多いのですが、
全力法人税は税引前利益の状態で法人税等を計算し、最後に会計ソフトに入れる仕訳を表示してくれます。
これで余計な手間は生じず、最後に会計ソフトに仕訳を入れて終了できるのです。
このような点も「法人税は損金不算入だから加算して・・」という理解をしないで(理解しなくて良いと思います)済む仕様になっており、ユーザーにやさしいです。
ところどころ表示されるヘルプが良い
入力をする際に、ところどころヘルプが表示されるのも良いです。
例えば、交際費の明細を入力する際に出てくるコメント。
中小企業は800万円まで交際費を税務上の費用(損金)にすることができますが、800万円を超えても接待飲食費の1/2までは損金にできるという特例があります。
つまり交際費のうち接待飲食費が1600万円を超えたら意味のある制度なのですが、通常中小企業がこの特例に当てはまることはありません(接待飲食費1600万て、、、)
なので最初から「ここは通常無視してOKです」と注意書きしてくれています。
このような注意書きをしていなかった場合、意味もなく交際費から接待飲食費だけ抜き出して計算してしまう可能性もあるでしょう。
こういった小さな積み重ねがユーザー目線になっていて良いです。
申告書に添付が必要な書類がすべて印刷できる
固定資産台帳、事業概況説明書、勘定科目内訳書など申告書に添付が必要な書類がすべて印刷できます。
もちろん地方税の申告書も打ち出すことができます。
自力でできるソフトは、ユーザーにとっても、専門家にとっても利点あり
このような「自力でできる」クラウド会計ソフト、クラウド税務申告ソフトはユーザー・専門家双方にとってメリットがあると思っています。
ユーザーは余計な報酬を払うことなく、また手間のかからない仕様のソフトを使うことにより負担を最小限に抑えることができる。自社の数字・税金を管理できる。
一方、専門家は「今後ユーザーが自分でできる」よう、アドバイザリーに特化できる。
「ユーザーが自分でできるようになったら専門家の仕事が減る」かもしれませんが、そもそも自分(自社)でできる世の中の方が正しいと思うので、アドバイザリーに特化することは価値ある仕事だと考えています。
まとめ
クラウド会計ソフトとクラウド型の税務申告ソフト「全力法人税」を使って申告する利点を説明しました。
実際、私が対応させていただいたお客様は、アドバイスをもとに自力で申告書を作成、提出しました。
特に小規模の会社は、こういったコスパ重視の自力でできる記帳+申告に是非トライしてほしいと思います。
一点どうしても欲しいのがe-Tax対応。待ち遠しいです。
編集後記
昨日は、3月決算のお客様の申告書作成、フリーランスの方のメール相談対応など。
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