同業者研究から見えてくる差別化戦略
8/152018
カテゴリー:税理士・税理士試験
お客様からお問い合わせ・ご依頼をいただいたときは、
「どうして私の事務所へご依頼していただいたのですか?」
「どのように私のHPへたどり着きましたか?」
といったことをさり気なく聞くようにしています。
なぜ選んでくれたか?を追求して見えてくるもの
今までお問い合わせいただいたお客様からお聞きしたところ、次のような回答がありました。
- クラウド会計に強い税理士を探していたから
- ITに強そうだから
- ペーパーレス化を進めているから
- インターネットビジネスに強いから
- 海外取引に強いから
- 仮想通貨取引に強いから
以上に加えて「ブログを読んで考えに共感したから」という理由も加わることがあります。
とはいえ、当然といえば当然ですがお客様が第一に気にしていることは「自分に何をしてくれるか?」ということです。
従って、
「仕事内容」「強み」
で検索・見つけてくれるお客様が多いです。
まずは「どんな仕事をしているか」「どんな分野に強いか」を発信する
私は当ブログは平日毎日更新していますが、事務所HPの税務記事も不定期で更新しています。
お問い合わせいただいている方のほとんどが事務所HPに直接アクセスしていただいているか、不定期の税務記事を見て連絡してきてくれています。
まずは「どんな仕事をしているか」「どんな分野に強いか」を発信することが大事ということですね。
とはいえ仕事のブログだけでは「どういった人なのか」まではわかりません。
私自身もそうですが、何か仕事を人に頼むとき、仕事内容に加えて大事なのがその人との相性です。
そこで、仕事内容は事務所HPで、自分のことはブログでという使い分けをしています。
差別化しづらい表現はしない
以上のスタンスを踏まえ、差別化を図るために同業者のHPを見てどのような表現をしているかの研究をしています。
その結果、次の表現は差別化しづらいと思い事務所HPで使用していません。
- ○○税理士会 ○○支部所属 登録番号○○ などのお客様には必要ないデータ
- 履歴書のような略歴
- 業者が作ったっぽいテンプレートのHP
- 「格安で」
- 「相談しやすい」
- 「明るく元気な」
- 「親しみやすい」
- 「女性税理士ならではの〜」
- 「きめ細やかで丁寧な対応」
「相談しやすい」「明るく元気な」「親しみやすい」などのその人自身に関わることは、そのまま書くだけで見る人に伝えるのは難しいと思っています。
また、「女性税理士ならではの」という表現も使っている人が多い中私は敢えて使いません。
私がもし経営者で専門家を探す立場であれば、男性・女性にかかわらず「どんな仕事をしてくれるか」をやはり重視すると思うからです。(ただ、女性を強調してターゲットを絞るスタンスもありだと思います)
同業者の研究をしてみると、「この表現使っている人多いな」「ここは違いを出せるな」ということが見えてきます。
差別化を図り、お客様から選んでいただくには同業者研究は必須と考えています。
まとめ
私が普段行っている、同業者研究による差別化戦略を書きました。
違いを出すといっても、奇抜な戦略は必要ないと思っています。
大勢の人が使っている差別化しづらい表現はしない、というだけでも違いは作れます。
編集後記
昨日は、海外事業展開を検討されている方の相談など。
インターネットを通じて海外事業展開をされる方が増えてきており、取引が国境を超えた場合の税務知識の重要性を再認識しました。
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