先日、工学博士で小説家でもある森博嗣さんの本を読んでいて、

「愚痴や不満を言っているだけの人は、なんだかんだでその状態を許容している」

ということが書かれていました。なるほど、と思いました。

愚痴や不満を言っているだけの人は、行動を起こさない時点でその環境を許容しているのだと。

確かに、そのような人に対してなるべく前向きで建設的なアドバイスをしても、あまり役に立てていないような気がすることが多いです。

例えば、「仕事や家事が忙しすぎて自分の時間がない」という人に対して「多少お金がかかっても、家事を外注したら?」「仕事少なくしてもらうよう上司に相談してみたら?」とアドバイスしても

「お金ないし・・」「上司は聞いてくれないし・・」と返されてしまいます。

段々その人について「じゃあ何を望んでいるんだろう?」という疑問がわいてきてしまいます。

(聞いてほしいだけかもしれません)

でもなんとなく分かりました。

真剣に悩んで今の自分や環境を変えたいと本気で思っている人は愚痴などこぼさずにさっさと行動するのだと。

愚痴や不満をこぼしているだけの人は本当は「今の状態でいい」とどこかで思っているのではないか。

昔の自分にも思い当たるところがありました。

本気で変わろうとする勇気がないから、愚痴や不満ばかりを言ってしまう・・

聞いている側はとても迷惑だったと思います。

少なくとも不満や愚痴だけでなく自分なりの解決策を考えてから人に相談したいものです。

編集後記

今年の税理士試験が昨日で終わりました。

受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。

試験後はいつも数日間放心状態であったのを思い出します。

(そして覚えた理論をものすごいスピードで忘れていく・・)

9月からまた1年間の計画を考えなくてはいけないとは思いますが、この1ヶ月は試験を忘れてゆっくり夏休み、満喫してください。

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