経営者にもっと寄り添いたくて、融資を申し込んでみた。得られた気づき・予想もしていなかったメリット。
10/192021
カテゴリー:お金の考え方
生まれて始めて融資を申し込んでみました。
色々と得られた気づき・予想もしていなかったメリットがあったので、
今日はそのことを書いてみます。
経営者にもっと寄り添いたい
今回融資の申込みをしてみた大きな理由は、
経営者にもっと寄り添いたいということでした。
というのも、
お客さまから融資の相談を受けたときに、
用意する資料のサポートはできるものの
「自分が経験していない」
ため、イメージができていなかったんですね。
税理士は、税金の専門家ではあるのですが
経営者をサポートするためにはお金の知識も必要。
自分も経験すれば、
サポートする際により言葉にリアリティをもたせることが
できるんじゃないかと思ったのでした。
得られた気づき
今回実際に申込みをしてみて、色んな気付きがありました。
書類を整理しておくことの大切さ
融資を受けるためには、様々な書類が必要です。
必ず求められるものが、過去の申告書です。
これらは一応税理士でもあるので、きちんと保管していたので良かったです(←当たり前)。
あと、直近の6ヶ月分の試算表も必要でした。
これらももちろんリアルタイムで経理はしているので、
すぐに準備できました。
リアルタイムでの経理は、
こういうところでもすごく強いんだな、
とあらためて気づきになりました。
通帳コピー・納税の領収書を求められること
意外と困ったのが、
通帳コピーと納税の領収書です。
というのもわたしは、
法人の銀行口座を開設してから一度もATMに行ったことがなく、
記帳していなかったからです。
(すべてネットで取引)
慌てて記帳したものの直近1ヶ月を除いてすべて合算されてしまいました。
ネットで見ても直近1ヶ月分しか印刷できず。たまにPDF化したほうが良いのかな、とも。
あとは納税の領収書です。
わたしはすべて電子納税(Pay-easy)で行っているので領収書はありません。
そこで、クラウド会計freeeに同期した
Pay-easy支払のときの口座明細を画面で見せてOKがでました(よかった・・)。
電子化を進めていて逆に苦労するとは思ってもいませんでした。
個人事業の情報も丸裸にされること
今回税理士業ではなく法人のほうで借入を申し込んだのですが、
申込書類の経歴に税理士と書いたら
個人分の確定申告書も求められました。
更に、個人の通帳も。
あらためて変な入出金がないか事前に確認しました(^_^;)
そのほか
個人事業の顧問件数は何件か、
今回の借入以外に借入はないか、
家族構成はどうなっているか、
などなど色々と丸裸にされました。
「そうか、小さな会社は社長そのものだしな」
とこのときも気づきになりました。
普段の個人としての行いも戒めなければお金を
借りることも難しいのだな、と。
予想もしていなかったメリット
融資には、大きく分けて
- 運転資金
- 設備資金
の用途があります。
今回は設備資金ということで申込みました。
当然ながら「何に投資するのか?」という説明が必要です。
そこで、新規事業計画と収支計画を作成しました。
元々の目的はお客さまに寄り添いたい、ということでしたが
「お金が○○円入ったら、これやろう」
と事業計画書と収支計画を作成してどんどんイメージが広がりました。
お金を借りるということは、当然ながら後で返さなければいけません。
そのためか覚悟ができる気がします。
せっかく借りるのだから、上手く回して活用しようという気持ちが大きくなりました。
(そもそもこの目的で借りるのが普通なのでしょうけども)
借金が悪じゃないというのも実体験としてわかりました。
運転資金の範囲内で行う事業と、
レバレッジをかけた資金で行う事業とでは
思い切り感やスピード感が違うかな、と。
結局、
希望融資額よりも減額提示されて少ししょんぼりしましたが(^_^;)、
生身の経験ができてとても満足です。
まだ審査が降りてないので、ドキドキしながら待ちます。
まとめ
経営者にもっと寄り添いたく、
融資を申し込んでみて得られた気づき・
予想もしていなかったメリット
を書きました。
相談を受けることが多い融資ですが、
自分で体験していないと実感がなかなかわきません。
今回の経験で少しレベルアップできたと考えています。
編集後記
Youtubeを見て問い合わせをしてくれる方が増えてきました。
1年近く続けて、良かったと思います。
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