1億総自営業化が進めば働き方改革は進むのではないか?
2/272019
カテゴリー:My働き方改革
先日スポットの税務相談を受けた際に、働き方の話でお客様と雑談をしました。
お客様「政府が働き方改革だなんだって言ってますけど、いっそのこと1億総自営業化するのが一番はやいと思いますけどね」
私「1億総自営業化!それいいですね」
私もずっと働き方に悩んでいた人間なので、「1億総自営業化」って言葉良いなあと共感しました。
なぜすべての国民が自営業化するのが良いのか、書いてみます。
「雇用」の弊害
日本では仕事を持っている人のほとんどが当たり前かのようにどこかの会社に「雇用」されています。
この「雇用」に、限界が出始めていると思っています。
同じものを大量に作って売りさばき、企業も個人もそれでどんどん所得が上がっていった高度経済成長時代であれば定年まで同じところで雇用されるのが正解だったのかもしれませんが、そのモデルが崩れたのは周知のとおりです。
私は仕事柄雇う側である「経営者」の方とお話する機会が多いのですが、巷で言われているような
ブラックな会社のトップやワンマン的な人はひとりもおらず、人のことで悩んでいる方が多いです。
「人を育てるのは、基本無理」とおっしゃっている方もいました。
そして雇われる側の人は、「自分の好きな仕事ができない」「給料が低い」「上司と合わない」など仕事に満足していない人の声を見かけます。
お互いに期待しているのに、それが解消されないジレンマがあります。
このような経営者と従業員とのすれ違いは経営者、従業員と分断された「雇用」という概念がある限り解消されないのではないでしょうか。
今の時代に必要な「自立した個人」と「ゆるいつながり」
「経営者と従業員」という概念は、近代化してからでてきたもので、それ以前は皆自分の生業を持って働く「百姓」だったはずです。
私が好きな宮尾登美子さんの本で、大正時代を力強く生き抜く女性(ほぼ自伝のようです)を描いた『櫂』という小説があるのですが、これを読むと、自分で生業(豆腐やさん、床屋さん、新聞屋さんなど)を持って生き生きと働く人達のエネルギーを感じます。
ワークとライフは完全に一体化されています。
元々日本国民は「個」で自立して生業を持ち、周りの人と連携して「和」を大切にし、発展してきたんだなあ、と。
良いときは互いに喜び、困ったときはお互い助け合う。(決してベタベタした関係ではなく)
今の時代に足りないのはこのような
「自立した個人」と「ゆるい横のつながり」
じゃないでしょうか。
「個」は「孤」とネガティブな面だけが捉えられ(孤独死など)、「和」は依存のような意味で捉えられている気がします。
温故知新、過去から学ぶことも考えてみてはどうかなと。
「女性の活躍」「ワークライフバランス」は時代に合ってない
よくメディアなどで見かける「女性の活躍」「ワークライフバランス」を聞くたびに時代に合っていないなあと感じます。
特に、「女性の活躍」という言葉・・・。
働き方が問題になっているのは男女問わず働くすべての人です。
むしろ子供と顔を合わすことのできない残業だらけの男性のほうの問題が深刻です。
女性だけを特別視する言葉はやめたほうが良いです。
「ワークライフバランス」ももうやめたほうが良いかと。
先程も書きましたが日本人は元々ワークとライフの境目が曖昧で、自分の生業をもって生き生きと働くのが合っているのだと思います。
無理に時間で分けようとするから、「残業時間の制限」などと本質とはズレた方向にいってしまうのかと。
今求められているのは働き方というか生き方で、その解決策の1つとして「1億総自営業化」が合言葉になればなあ、と願っています。
まとめ
お客様から聞いた「1億総自営業化」という言葉がしっくり来たので紹介しました。
もちろん「会社」「雇用」という概念はこれからも残りますが、その割合を減らして、自営業(起業も含め)の割合を増やしていくことが一番の働き方改革なのではないかと感じます。
複数の生業をもち、ひとりで何役もこなす、百姓的な生き方を私も実践していきます。
編集後記
ブログが夜更新になってしまっていたので、朝にしようと本日より開始。
なるべく今後朝に更新しようかと。
編集後記が今日のことなのか昨日のことなのかごっちゃになってしまったので、「昨日」のことを書くと決めます。
昨日は、同業の法人代表の方と業務のことについてお話した後、横浜ベイクオーターへ。
大好物のパッタイを食べました。
Today’s New
家の隣にお花(梅?)が咲きました。
梅は桜よりも地味で、上品なところが好きです。