外注は「丸投げ」から「必要に応じて」に。 投げる側・受ける側どちらにもメリット
4/132018
カテゴリー:ソロビジネスハック
「本業以外の仕事に時間をかけるのはもったいない。お金をかけて外に出すべきだ」
ととある有名な実業家がお話されている記事を読みました。
確かに、その方はいくつも事業を抱えている忙しい方なので、それで良いのかもしれません。
ただすべての人がこの考えに当てはまるかというとそうも思いません。
すべて丸投げすると自分の中にノウハウが蓄積されないデメリットがあるからです。
もちろん自分の中で必要としないノウハウであればばっさり切ってしまっても良いのかもしれませんが、
同時に失ってしまっているものもあります。
外注(丸投げ)は慎重に
私自身も外注(丸投げ)は慎重な姿勢でいます。
器用貧乏(良い意味でも悪い意味でも)と言われてしまうかもしれませんがなるべく自分でできることは自分でやるスタンスです。
全然仕事と関係ない話ですが、前に家のふすまが剥がれてしまい「さあどうしよう」と思った時に自分たちで張り替えたことを思い出しました。
ホームセンターでふすま紙を買ってきて、水で濡らして夫婦二人で騒ぎながら完成させたという・・。
ふすま屋さんに頼めばすぐにやってくれたでしょう。それでも、時間と手間をかけて自分たちでやってよかったと思っています。
これからふすまがはがれても「自分たちできる」という自信とノウハウが身についたので。(少し曲がってくっついたふすまを見ると苦笑いですが、今度はもっと上手くできる気がします)
「外注(丸投げ)は慎重に」と考える理由は手間と時間をかけて自分たちでやるメリットが上回る可能性があるからです。
丸投げすると、どうしてもその中身がブラックボックス化してしまうのも気になります。
「必要に応じて」の方が投げる側・受ける側にメリットがある
現在顧問契約をさせていただいているお客様は、基本的な数字管理はすべてお客様で行っていただいています。
私は必要に応じて会計・税務のアドバイスをしたり、それ以外で役に立つ情報(ITサービスなど)があれば提供しています。
このような形態の場合、最初の段階は支援がたくさん必要となりますが、だんだんとその頻度も減ってきます。
支援させていただく頻度が減っていき、最終的に契約が必要なくなったという場合も、私にとってはそれは望んでいる世界(税理士が必要でない世界)なので良いことだと思っています。
私が考える価値提供は、お客様が自分自身で数字管理できることも含まれますし、こういった支援は、単なる業務代行よりも、価値があると思っています。
「必要に応じて利用する」形態の方が、双方メリットがあると思う理由はここにあります。
丸投げすることにより失うもの
丸投げはなぜ行うのかというと、時間がないからです。
時間を買うために、丸投げしているとも言えると思います。
ただそのために失っているものもあります。
その1つがノウハウ。特に時間を有効に使う「効率化スキル」が大きいと思います。
例えば、数字に関わる仕事をしていて欠かせないのがExcelスキルです。
いくら外部のシステムが優れているからといって、それは人が作ったものですし自由にアレンジすることはできません。効率化を妨げるものでもあります。
そんなときにExcelを利用して効率的に作業できるスキルがあれば人と差をつけられます。
VBAなどのプログラミングも効率化スキルの1つです。
人に効率的に「伝える」も重要なスキル。見せ方の勉強も価値があると思うので勉強します。
「弊社のシステムを使うとこれだけ効率化できますよ」といううたい文句で高価なシステムを買ったとしても、中身はブラックボックス、結局業者に依存する形では思うように時間は有効に使えません。
もう1つが自信です。
さっきの襖の話ではないですが、拙くても自分で成し遂げたことは自信に繋がります。
先日決算・申告コンサルティングを行って自分たちだけで申告できたお客様が
「来年もなんとかできそうです!あ、でもチェックだけはお願いするかもです!」
とおっしゃってくれたとき自信がついたように見えてとても嬉しかったのを覚えています。
最後にお金ですかね。余計なお金を払わされていても気づかない可能性もあります。
外注(丸投げ)することによって失うものもあることも覚えておくとよいでしょう。
まとめ
私が今後外注を考えるのであれば、人ではなく機械にやってもらうことをまず考えます。
そもそも外注は「自分がしたくないこと」が含まれる場合が多いのでそれを人にやってもらうのは後ろめたさもあるからです。
掃除はルンバ、面倒な調理はスマート家電に。プライベートではどんどん機械に外注します。
一方ビジネスでは自分ではしたくなお面倒な記帳代行や領収書整理を人に安く外注しません(そもそも受けませんが)。Excel、ロボットなど機械(IT)に外注します。そのため、機械(IT)に外注するスキルは磨き続けます。
本当にその外注が必要か、慎重に考えてみましょう。
編集後記
昨日は、主にメール相談対応を。仮想通貨関連でした。
去年の年末に取り扱いは出ているものの法人取引、ICO、特殊取引の利益確定のタイミングなどまだまだ不透明な部分が多いです。
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