数値をリアルタイムで把握することは経営管理・家計管理に必須
6/52017
カテゴリー:クラウド会計・経理
開業して1年たち、様々なお客様の悩み事を聞いてきました。
そこで気づいたのが、
「リアルタイムで数値を把握し、経営に役立てたい。」
という方が多いことでした。
リアルタイムの数値を把握し経営に生かしたいという切実な願い
とある太陽光発電投資を行っている方は、
- 記帳は会計事務所にお願いしている
- 現時点での利益を知るためには都度会計事務所へ連絡が必要
- 結果が来るのは連絡してから2~3週間後
- このスピード感では正しい経営判断ができない
とおっしゃっていました。
また、とある金属メーカー(家業)の役員の方は、
- 古くからお付き合いのある会計事務所にお願いしている
- 非常にアナログな方法(会社で伝票を起票し、更に会計事務所でも入力)で処理をしており、数値がブラックボックス化している
- リアルタイムで数値が把握できないため、何度か資金繰りで苦労している
- もっと効率の良い記帳(クラウド会計など)をしたいが古くからの付き合いのため税理士を変更できない
- このような状況ではあるが、資金繰りでまた苦労したくない。自身でリアルタイムで数値を把握できるようになりたい
とおっしゃっていました。
「リアルタイムの数値を把握し経営に生かしたい」という当たり前の願いが切実に伝わってきました。
リアルタイムで数値を把握できない経営は目をつぶって走っているのと同じ
現時点での数値を把握できていないまま今日の仕事をするということは、目をつぶって走っていることと同じです。
現況が分からないままどうして正しい判断ができるでしょうか。
月次の〆後数週間後に出てくる数値に価値はあるのでしょうか。
この考え方は家計でも同じだと思います。
例えば家計簿アプリのマネーフォワードのプレミアム機能として「予算機能」があります。
予め決めていた予算に対して、現時点でどれくらい使っているのかをリアルタイムに把握することができます。(毎日記帳することが前提)
私自身も以前はきちんと家計管理できていませんでした。
しかし、自分で事業を始め毎日記帳するようになってからは、家計も毎日記帳するようになりました。
リアルタイムで数値を把握できるようになると、入力していないデータがあること自体が気持ち悪くなってきます。
現時点での数値の状況を把握することによって初めてどこが使いすぎているのか、今後どこにお金を使っていいのかが分かります。
経営管理も家計管理も、リアルタイムで数値を把握することは正しい判断には必須です。
記帳をお願いするのであれば情報を共有できる仕組み・更新頻度の確認が必要
数値をリアルタイムに把握するのに一番良いのは経営者自身又は会社内の人間が記帳をすることでしょう。
ただ、それが絶対条件とは思っていません。
どうしても数値に苦手意識がある、数値を読めるようにはなりたいけれど記帳自体はお願いしたい、という希望もあるでしょう。
もし会計事務所などに記帳をお願いする場合は、数値を共有できる仕組みを作っておくことが大事です。
資料を送って、後はお任せ、となるとどうしても作業がブラックボックス化します。
クラウド上で数値を確認できるようにする、作業進捗状況を報告してもらう、など情報共有の仕組みを事前に考えることが大事です。
また、数値更新の頻度も重要です。
一般的な会計事務所は顧問先を数十件抱えており、毎日すべての顧問先の数値を更新している訳ではありません。
前述した方のように、依頼があって初めて数値を作っていくというところもあります。
ミスマッチをなくすためにも、「リアルタイム(又は月〇回等のペースで)数値を知りたい」ということは事前に伝えておくべきだと思います。
まとめ
「数値をリアルタイムで知ることは経営管理・家計管理に必須」、考えてみれば当たり前のことを今日はまとめてみました。
数値は生ものと同じで、新鮮なうちに生かさなければ意味がないと思っています。
細かい会計処理、税務などについては専門家にチェックしてもらえば良いでしょう。
一方全体のおおまかな数値に関しては経営者がリアルタイムで把握し、肌感覚で正しい経営判断を行えるようになることが必須ではないでしょうか。
当事務所が記帳代行は基本的に行わずチェック・アドバイザリー業務に力を入れているのもこういった思想に基づいています。
編集後記
週末にファッションレンタルサービス、「airCloset」より第2弾が届きました。
↓以前書いた記事はこちら
ブラウス2枚、プリーツスカート1枚。
普段絶対着ないような服来ました(^^;それもレンタルサービスの楽しいところです。1ヶ月間のお付き合いと思えば良いかなと。
一緒にいつも同封されるサンプル(今回はソニーのアロマスティック)も何気に嬉しいです。