去年から話題となっている生成AIのChatGPT。

単体で利用しても十分便利なのですが、

「ChatGPT API」を使えば、既存のアプリケーションに

ChatGPTを組み込むことができます。

 

今回は、私もよく使う「Googleスプレッドシート」とChatGPTをAPI連携

してみたので、その手順と感じたメリットを書きます。

※APIを使えば、色んなアプリでChatGPTを使える

 

ChatGPT APIの利用手順

まず、API連携するための「API Keys」というものを取得します。

Open AIのHPからアカウントにログインし、

右上のアイコンから「View API keys」というメニューを選びます。

「Create new secret key」を選び、

以下の画面で「Create secret key」のボタンを押せばAPIに必要なキー(英数字の羅列)ができますので

どこかにコピーしておきます。

次に、Google Workplace Marketplace

を開き、「GPT for Google Sheets and Docs」を見つけてインストールします。

Googleスプレッドシート→拡張機能→GPT for Sheets and Docs→「Set API key」を選択します。

すると、API keyを入力する画面が出てきますので、先ほどコピーしたKeyを貼り付けます。

これで準備完了!!・・と思いきや、

試したらエラーが出ました。

「Please set up a paid account」ということなので、

先に支払の手続をする必要があるんですね。

(ChatGPT APIは従量課金制度です)

というわけで、先ほどのOpen APIの「View API keys」のページに戻り、

「Billing」→「Overview」メニューで、「Set up paid account」ボタンを選択します。

カード情報などを入力します。

これで準備完了です!

 

*実際APIを利用すると、請求が発生します。

料金は、以下のページに書かれています。

1Kトークンあたりの金額となっています。

https://openai.com/pricing

 

イメージがなかなかつかないのですが、

私がGPT-3.5で30回くらい試した結果、

$0.03くらい発生しました(現在のレートでいくと4円くらい)。

日本語のほうがTokenを消費してしまうようなので、英語での質問の方が良さそうです。

利用状況はAPIkeysのページの「Usage」メニューから確認できます。

 

実際に色々連携してみました

実際に色々連携を試してみました。

なお、ChatGPTを呼び出すためにはGPTの関数のようなものを

書いて呼び出します。

 

GPT()

まずはオーソドックスなものから。

セルにChatGPTでする質問と同じように、質問を入力します。

セルに、「=GPT(質問を書いたセル)」と指定すると、

ChatGPTの回答がセルに表示されます。

なお、右側にかかる時間の目安がモデルごとに書かれています。

3.5モデルの場合は7秒くらいですね。ChatGPTをそのまま使うのと比べると少し遅く感じます。

↓こんな感じで回答が表示されました。

 

オーソドックスな使い方ではありますが、

スプレッドシートの利点を活かして

よくする質問をリスト化しておく活用法が考えられます。

 

GPT_TABLE()

質問に対して、表形式で返してくれるコマンドです。

必須の命令のほか引数として、

項目名(head)、創造性(Temperature)等を指定できます。

出典:GPT for Sheets reference | GPT for Work Documentation

例えば、「少なくとも15項目以上でフェイクの貸借対照表を作って」

という命令と、headとして「Account Class(科目分類)」、「Account Name(科目名)」、「Sub account name(補助科目名)」「Amount(金額)」を指定すると、

以下のようなフェイクの貸借対照表を作ってくれます。

このGPT_TABLEはサンプルデータを含めると

それに合ったデータ形式を返してくれるのも特徴です。

例えば、英語ではなくて日本語の回答が欲しいのであれば

日本語でサンプルデータを作ってheadを指定してあげれば、

回答も日本語に合わせて返してくれます。

フェイクの人物リストとかも使えそうですね。

↓回答は以下のとおり。

リストやテーブル化は、ChatGPT本体で指定するのは

面倒なのでスプレッドシートと連携すると効率的だなと思いました。

 

他にもChatGPTお馴染みの

翻訳(GPT_TRANSLATE)や要約(GPT_SUMMARIZE)、箇条書き(GPT_LIST)なども

可能です。

 

使ってみた感じたメリット

ChatGPT本体ではなかなかやりづらかった

リストやテーブル化がやりやすいと思うのと、

そして「質問・回答のデータベース」としても使えそうと思いました。

私の職業(税理士)はスプレッドシートを使って数値をデータベース化

する仕事が多いためまだまだできることがありそうです。

 

まとめ

ChatGPT APIでGoogleスプレッドシートと連携する手順、感じたメリット

を書きました。

いろんなアプリと連携することで

このChatGPTはますます便利になりそうです。

スプレッドシートを使うことの多い方は、

是非お試しください。

 

編集後記

昨日は、韓国より帰国。

金浦空港は初めてでしたが

近代的な作りでした。

(モバイルバッテリーを手荷物で預けてしまって

呼び出され、危うかったです。。。)

 

最近のあたらしいこと

丸いダイニングテーブル

ようやくダイニングテーブルがきて部屋らしくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

« »