私は税務顧問の他、単発で、クラウド会計の導入・運用支援も行っています。

今まで様々な方の状況を拝見してきましたが、

中にはチェックするのが非常に大変で、一から代行したほうが楽かもしれない、

というときもありました。

それでもお客様が自力で経理できるよう支援することは、意義があることだし今後もやり続けたいと思っています。

その理由を書いてみました。

経理が強い個人(会社)は経営もうまくいく

私はクラウド会計を利用している個人、会社の税務顧問を行っていますが、

すべてのお客様が毎年黒字で、しかも利益がじわじわと増えています。

これはもちろん経営努力もあると思いますが、

リアルタイムで自分(自社)で数値を把握していることと無関係とは思えません。

経営のダッシュボードの基本は数字であり、数字は生命線です。

その生命線である数字がリアルタイムで分かる個人(会社)と、そうでない個人(会社)との差は

大きいはずです。

だからこそ効率的に数字を集計し、リアルタイムで業績を共有・把握できるクラウド会計をお勧めしています。

 

経理は個人(会社)の資産。安易に丸投げしないほうが良い

経営の生命線である数字作成のための経理のノウハウは、個人(会社)の資産だと思っています。

そのため安易に外部(税理士など)に丸投げしないほうが良いと考えています。

あと規模にもよるのですが、全く経営にノータッチの方が「経理担当」として

行うのも小規模の会社では避けたほうが良いかと。

経営者がリアルタイムで数字を把握して経営に活かすためには、

やはり自分(若しくは経営に携わっている側近の人)である程度経理を見る必要があると思っています。

丸投げは短期的には間接業務が減る効果があるかもしれませんが、

長期的に見れば個人(会社)の大事な資産である「経理を自力で行い、数字を把握する」ノウハウが

蓄積されない結果を引き起こします。

完璧な帳簿はできなくて当然。最後の砦として税理士を利用してもらえれば

「クラウド会計では完璧な帳簿はできない」

という意見もありますが、クラウド会計に限らず完璧な帳簿の作成は自力でできなくて当然だと思っています。

専門家でも会計・税務の細かいルールを追っていくのは大変です。

それに経営の意思決定には1円単位で合っている数字よりもリアルタイム性の方が重要です。

(その完璧でない帳簿で決算・申告し、リスクをどの程度追うかの問題は別として)

 

そこで、決算・申告まである程度の水準まで仕上げてもらい、

リスクを下げるために

最後の砦として税理士を利用してもられれば良いのでは

と思っています。

1から10までの完成度があって、6くらいまで仕上げてもらってあとの7〜10は

専門家にお願いする、といったイメージです。

私が支援してきたお客様も上記のような完成度の方が多いです。

実際、

「自分(自社)で作ってみたけれど合っているかどうか分からない」

という不安の声を何度も聞きました。

税理士の存在価値の一つは、

お客様が自力で作った数字の完成度を上げ、リスクを下げること

だと思っています。

 

まとめ

クラウド会計による自力経理の支援は、代行より大変なときもありますが、それでもやり続ける理由を書いてみました。

その場で代行して完結するのではなく、将来を見据えて

お客様が経理のノウハウという大事な資産を残せるよう今後も支援していきます。

 

編集後記

日曜日は、クラウド会計導入・運用コンサルティングを3時間みっちりと。

疑問点がだいぶ解消されたようで、よかったです。

 

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