書籍の執筆や、セミナー開催を通じて「伝える」力がいかに大事であるかを実感しています。

これまで何かを人に話したり、書いたりするときは

「正しいことを言う(書く)」

「すべて網羅する」

ことばかりに視点が置かれ、「伝える」「理解してもらう」「(最終的に)動いてもらう」といった視点を持つことがあまりできていませんでした。

セミナーであれば、そもそもの目標が「すべて話しきること」であったり。

どんなに自分が時間をかけて話しても、聞く人に伝わらなければ仕事の目的を達成できていません。

そんな反省も兼ねて、今は1分&1枚で「伝える」ことを意識しています。

(伊藤羊一さん著の「1分で話せ」も参考にしました)

1分で伝える

セミナー講師をするとき、1分でそのセミナーの概要を伝えられるかを意識しています。

そのためにしているのが「ゴール」の設定です。

そのセミナーによって受講者が得られるメリットは何か。受講者に受講後してもらいたいことは何か。

そもそも受講者は「変化」を期待してセミナーに参加しているはずなので、ここをはっきりとさせなければなりません。

ゴールを1分で説明できるようにしておくと、受講者も安心してその後の内容が入ってきやすいはずです。

いきなり内容に入って説明ダラダラ・・は避けなければいけません。

1枚で伝える

パワーポイントの資料を適当に作らないよう気をつけています。

原則、1枚で1項目を伝える内容に。

特に会計・税金など複雑な内容だとすべてを網羅したくなりますが、細かい部分は思い切って省くことを大事にしています。

そもそも画面に表示する、聴講者の手元に配る資料は「ポイント」が伝われば良いものであり、書いていないことは説明すれば済むことです。

どんなに複雑なことでも「1枚」で伝えることができればどんなことにも応用できます。

様々な場面で応用できる1分&1枚

以前「すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術」という本を読みましたが、こちらは紙1枚ですべての仕事をしてしまうという内容でした。

インプットである、読書に関しても紙1枚でまとめてしまう「キラーリーディング」も紹介されていました。

インプット自体を目的化しないためにも、最初に自分にとっての「ゴール」を設定して読み始める方法は私にとって斬新でした。

【お勧め本】「すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術」高橋政史さん著

セミナーにかかわらず、どんな仕事でも「ゴールの設定」「シンプル」が大事ということですね。

その具体的な方法として、1分&1枚で伝えられれば、途中で迷子になることはないはずです。

セミナーであれば、最終的には受講者に受講後「動いてもらう」ことがゴールです。

そのために何を説明すればよいのか、と考えれば内容はおのずと決まります。

なんとなく仕事が煮詰まって進まない、プレゼン資料の作成が進まない・・という人は、

1分&1枚でその仕事のゴールを人に伝えられるか、試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回の記事を書いていて、勤務時代やりがちであった「仕事の仕事化」を思い出しました。

仕事のゴールの設定をしないことによる弊害ですね。

仕事の引き継ぎを受けるとき、「この仕事の内容は複雑で、難しくて1枚になんかまとめられない!」という人がいたら仕事のゴールがはっきりできていない可能性が高いです。

仕事の細かな手順はともかく、概要とゴールは一枚でまとめられるはずです。

Excelに数字を打ち込んだり、Power Pointに文字や写真を詰め込むことが仕事ではないことを理解する必要があるでしょう。

編集後記

3連休は、セミナー準備など。

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