ひとりビジネスの本の種類

わたしは税理士として独立して誰も雇わず、ひとりで活動しています。

会社も設立していますがひとり社長です。

同じように「ひとり」で独立・起業されている方の話が気になり

「ひとり」「起業」と題名にある本を積極的に読んでいます。

たくさん読んでみて、「ひとりビジネス」の本には大きく分けて2種類あることが分かりました。

  1. 「ひとり起業」自体をビジネスとして売っている人
  2. 自分の強み・得意分野(専門性)があり、ひとりビジネスの強みも活かしてビジネスを行っている人

1.は、思いの外多かったです。

例えば、元々何らかの事業でお金を稼いだ人が、

後にひとり起業を目指す人に対して「起業塾」「オンラインサロン」などをサービスとして展開しているケースです。

こういった本は「年商」など、「お金」が強調されることが多いです。

これに対して2.は、まず自分の専門性ありきで、かつひとりビジネスの強みを活かしているケースです。

こういった本はお金は強調されず、人生の「充実度」が強調されます。

私自身も実行していて、なおかつ人にお勧めしたいのはもちろん2.のケースです。

最近読んだ下記の本は、地方(佐賀県)で小さな宝石店を経営されているひとり社長の方の本ですが、

専門性を活かし、地に足のついた内容で人生の充実を目指す起業(特に地方で)をしたい方にお勧めです。

これを読んで、ひとりビジネスの強みについてあらためて考えました。

ひとりビジネスの強み

結論として、ひとりビジネスの強みは当たり前なことでした。

それは、

大手ができないことをやる

ということです。

大手はその資金力、人手で広く浅くサービスを提供します。価格力もあります。

ひとりビジネスも同じことをしていては絶対に勝てません。

ですので真逆のサービスをやれば良いことになります。

例えば先程紹介した本の宝石店のオーナーさんは、

商品数では大手ブランドの宝石店に勝てないと判断し、

独自の技術を活かしたオーダメイド商品を、自分で作って適切な価格で売るということをしています。

なおかつデジタル(HPによるネット戦略)、アナログ(店舗での1対1の丁寧な接客)

を上手く組み合わせています。

大手は効率性重視なのでできないことですね。

特に宝石は日用品ではないので広く浅く売るのではなく、ニッチな商品を買ってもらいたい人だけに売る戦略

は理にかなっていると思います。

翻って、自分自身もひとりビジネスの強みである「大手にできないことをやる」ことは

少なからず意識していました。

ニッチな分野(海外取引、ネットビジネス、暗号資産、ペーパーレス)を強化する、

コツコツとネットで発信して営業を行う、

自分をブログでさらけ出す、

顧問のお客様は1対1でじっくり対応するため件数を絞る、などです。

考えてみれば税務サービスも「日用品」ではないのだから、絞る方向が理にかなっていました。

独立も、起業も再現性はない。当たり前のことをやるだけ

独立・起業に再現性はない、と考えています。

私が独立前にどんなに熱心にドラッカーや松下幸之助さんの本を読んだとしても

役に立たなかったでしょう。

実は、先程の本で紹介されていた「ランチェスター戦略」(弱者の戦術)という言葉も

聞いたことはあっても正確な意味は知りませんでした。

それでもなんとかなってます。

私の場合は、地に足のついた独立です。

ですので、すごいことは言えません。実際に私が行ってきた独立セミナーは

「初年度年商○円!」ではなく「3年も生き残れた!」ですし、

書籍も

「生き残り」を題名にしています。継続できなくて潰れてしまったら意味ないですし。。

独立・起業で最も重要なことは、「当たり前のこと」をコツコツやっていくだけで、

「これをやったら成功!」という「再現性」はないと考えています。

当たり前のこととは、

  • 大手と同じことをしない
  • 専門性を作る
  • お客様の立場になって考える
  • お客様に丁寧に、早くレスポンスする
  • デジタルを使いこなす
  • 業績・お金管理をきちんとする
  • 見栄をはらない

ということです。

高額な起業塾にわざわざ行かなくても、やりながら学べることがほとんどではないかと思います。

 

まとめ

ひとりビジネスの強みは当たり前のことだったことに

気づいたことを書きました。

 

編集後記

昨日は、独立当初からお世話になっているお客様と桜木町で打ち合わせ。

私も同時期に独立しているので、感慨深いです。

 

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