「生産性」という言葉は元々工場で使われていたこと、

一部の心ない政治家が間違った使い方をして印象が悪い部分もありますが

今後生きていく上で非常に大事な考え方と考えています。

私にとって生産性とは、

より少ない時間で成果を出し、自分にとって大切なことに時間をかけること

と定義しています。

そんな生産性(のスキル)が、人生で一番上がったときの話を書きたいと思います。

生産性を上げたい、という人の参考になればと思います。

※自転車通勤をしていました※

人生で一番生産性が上がったとき

私が人生で一番生産性が上がったのはずばり、

保育園のお迎え時間という絶対的な締切時間があったとき

です。

私は24歳のとき、6ヶ月の息子を無認可保育園に預けて仕事を再開しました。

ようやく見つけた職場は自転車で行ける範囲の外資系企業の経理。

通勤に1時間以上もかけていたらどう考えてもお迎えに間に合わず、近所しか選択肢がなかったのです。

それでも9時から17時半までみっちり働き、お迎えのリミットは18時半なので、

ちょっと残業しようものならギリギリでした。

1分でも過ぎると罰金というペナルティが待っていました。

自ずと、9時から17時半の限られた時間ですべての仕事を終らせるための

仕事のスケジューリングを頭の中でする癖がつきました。

「絶対定時で上がる」ために身についた効率化スキル

このような「絶対的な締切時間」があることによって、

効率化スキルが身につきました。

例えば、経理部にとって効率化に必須のExcelスキルは最初に勤めた外資系企業の先輩に教えてもらいました。

Vlookup、ピボットテーブル、マクロ、VBA・・・その方から教わったことは今でも生きています。

こういったオフィススキルはもちろん、

  • こっそり(要らなさそうな)仕事をやめる
  • 息子の世話・家事の体力を温存させるために適度にサボる
  • 電話に秒差で出ないスキル(やりすぎると気づかれるので3回に1回くらい)

スキルが身につきました(当時の会社の皆様、すみません)。

「定時で帰るキャラを定着させる」

スキルも身につきました。定時ぴったりにPCの電源を切って涼しい顔で退社するとか。

帰り際に上司から話しかけられていると

「Ryokoは定時で上がらないと駄目なんだから!評価落ちるよ!」

と周りの人が注意してくれたことも(^_^;)(外資系企業は部下が上司を評価する制度が普通でした)

当時、

「残業できる周りの人は余裕持って仕事できて良いなあ」

と思っていたのですが、

今思えば20代そこそこで、

「生産性を大幅にアップできる状況」

に自ら飛び込めたことは、すごく良いことだったと思っています。

生産性を上げるためには時間を制限するしかない

あれから20年近く企業で働き、独立し、確信しました。

生産性を上げるためにはあのときのように、絶対的に仕事時間を制限するしかない、と。

というのも、

子育ても落ち着いてきて、

家事もだんだんと要領を得てきて、

時間が増えたはずですが

生産性はあのときからそれほど上がっていない気がするからです。

実際、

息子が留守番をできるようになって「いくらでも残業できる状況」

になったとたん、余計な残業ばかりするようになった気がします。

「パーキンソンの法則」(時間があればあるほど仕事が増えること)もそれを裏付けました。

仕事できる時間は年々減っていく

少し悲しいことですが、

年をとるにつれ「仕事をまともにできる時間」は確実に減っていきます。

頭が冴えている時間も減りますし、

体も無理できなくなっていきます。

そうなると、ますますインプット量(かける時間)を減らして、成果(アウトプット)を出す、

つまり生産性を上げていかなければなりません。

しかし、「今働いている時間」ありきで考えたのでは、

生産性は上がりません。

自分で仕事時間を制限するしかないのです。

特にフリーランスの場合には

保育園のお迎え時間のような強制力のあるものがなければ

自分で制限するしかありません。

なにに時間をかけて、なにに時間をかけないのか。

時間の取捨選択が非常に大事と考えています。

自分の命とも言える時間を安売りすることだけは、避けたいですよね。

お金は目に見えるものだから気にしている人は多いけど、

時間は目に見えないものだから気にしている人は少ない気がします。

強制的に仕事時間を制限して生産性を上げた上で、

いまいちど自分にとっての大切な時間を何に使うか考えてみませんか。

 

まとめ

人生で一番生産性が上がったときと、

生産性を上げるための唯一の方法を書きました。

 

編集後記

週末は、体調がいまいちだったので休みつつ、

出版記念セミナー資料の準備を。

 

最近のあたらしいこと

Netflixの韓国ドラマをいくつか

スタートアップ〜夢の扉〜というドラマを見たのですが、

夢があって、勉強になって、出演している方の演技も素晴らしくてよかったです。

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