AIは「意味」を理解できない 「意味」を考える仕事は残る
2/282018
カテゴリー:AI
ここ最近、採用にAI(人工知能)を活用する会社が増えてきたそうです。
確かに書類選考など、機械的にできる作業はAIの得意とするところではないかなと思います。
面白いな、と思ったのがAIに大量のデータをあらかじめ与えておくことにより
人を選抜することはできるけれど、
「なぜその人を選んだのか。なぜその人を選ばなかったのか。」
という「理由」は説明できないのだそうです。
「そこが知りたいのに・・」というところですよね。
機械に聞いても「というか、出力した結果ですから」としか言ってくれません。(言ってもくれません)
機械と人間の大きな違いは、機械はインプットされたものを分析し、出力するだけである一方、
人間は出力するまでの「過程」「理由付け」を大切にする点です。
人間が感情の生き物である以上、機械には代替できない部分です。
理想の家計は分かった。その先は・・
私は家計簿アプリを使っていますが、収入・支出が似た人たちのデータを集めて自動的に家計診断をしてくれるサービスがあります。(これはAIというのではないかもしれませんが・・)
「理想の家計に比べて、◯◯円抑えられています」
「家計のバランスとしては、◯費が理想の家計より多い」
などの情報がひと目で分かります。
(この調子で問題ないそうです)
とても便利です。
ただ・・
「理想の家計」とはそもそもどんな家計なのか。
「この調子で問題ありません」の理由は何なのか。
考えてみるとよく分かりません。
AIは今後も機械学習をし、分析の精度を上げ私たちに情報を提供してくれるでしょう。
しかし、「意味」までは教えてくれません。
AIは「人間がやる必要のない仕事」を考えるきっかけに
上記のようにAIは今のところ「意味」「理由」を人間の言葉で説明することができません。
ということは逆に言うと「意味」「理由」が必要ない仕事はすべてAIに任せられることになりますね。
例えば、私たちはコンビニやスーパーでの商品選びにはこだわるかもしれませんが、
「レジの人がどういう人か」を理由に買い物はしないはずです。
(よほどお気に入りの店員さんがいる場合は別として)
私自身、有人と無人のレジがあるスーパーの場合、必ず無人を選びます。
人間だと変に期待してしまう(無愛想だったりすると少し悲しくなる)ので、「買い物する」ことが目的である以上機械の方が気を使わなくてずっといいのです。(後ろの列の人もいないので気にしなくて良い)
他にも、突発的なことがあまり起きない機械的な対応(役所、郵便局、銀行窓口など)は、「意味」「理由」を必要としない仕事なのでAIで代替可能な気がします。
(人間が補助程度にいれば)
このように「意味を考えることのできない」AIが今後活用されていけば、一方で「人間がやる必要のない仕事」を考えていくきっかけになると思っています。
意味を考えない人はAIに代替されていく
意味を考える必要がない仕事は今後AIにどんどん代替されていく。
ということは仕事の意味を考えないで言われるがままに仕事をしている(気になっている)人はAIにより仕事をなくす可能性があると思っています。
以前、働いていた職場でどう考えても「同じことの繰り返し」をしていると思った作業があり
先輩に
「この仕事は、何のために行っているのですか?」
と聞いたことがあります。(この質問自体が藪蛇だったのかもしれません)
「(嫌な顔をされ)以前からやっている仕事なので、マニュアル通りやってください(つべこべ言わずにやれ)」
と言われました。
つまりは、こういう人の地位が危ういということでしょう。(AIが登場しなくても会社にとっては負でしかありませんが)
まとめ
AIは所詮機械であるので「意味」を考えることができない。
出力結果は驚くほどの精度の高さでもそれを見て納得するかしないかは過程を大事にする人間次第です。
機械が行った出力結果を人間の言葉で意味を加え、説明できる仕事は人間にしかできないと思っています。
編集後記
今日は午前中確定申告業務、午後は息子の通う高校へ入学手続きを行ってきました。
中学入学のときは仕事が忙しすぎて制服が入学式に間に合わないかもしれないという最悪な事態に・・(結局デパートを回って間に合ったのですが)今回は余裕をもって買いに行こうかと(^_^;)
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