先日お客様とお話をしていたときに、

「ひとりでできる仕事量を超えた場合には人を雇うか、売上を制限するか決断が迫られますね」

という話になりました。

独立・起業時は当然ひとりですが、良くも悪くも仕事というものは年々増えていきます。

そこで誰もがぶつかるのがひとりでできる仕事量を超えた場合の決断です。

正解はない

こういった問題にぶつかったとき、

「せっかく売上が増えるチャンスなのだから、当然人を雇って大きくするべき」

という人もいれば

「自分でできる範囲で必要最低限の売上さえ上げられれば良い」

という人もいます。

どちらが正解ということはなく、その人の軸が定まっていれば問題ないと思っています。

以下、人を雇って売上拡大を狙う場合と、ひとりでできる範囲の売上に制限する場合の注意点を考えてみました。

人を雇って売上拡大を目指す場合

人を雇う一番のメリットは、自分の仕事を振ることができる点です。

ただ振る仕事が「売上に直接貢献する仕事」なのか、「サブ的な仕事」なのかは慎重に考えておくことだと思っています。

従業員側も、業務範囲と責任が明瞭になっていないと不安になる可能性があります。

もう一つのメリットは自分がいなくてもある程度事業を回すことができる点です。

ひとりのときは自分が倒れたら一瞬で売上減少になる点を考えるとこれは大きなメリットです。

長年一緒に働いてもらえれば成長して売上に貢献してもらうことも可能でしょう。

デメリットとして挙げられるのが、やはり固定費の増加です。

人を雇うと給与の他、社会保険料や交通費、場合によっては事務所代などが発生します。

少なくとも人を雇った後ある程度の期間の資金繰りは予測しておくべきでしょう。

人間関係も人が2人以上になればひとりのときの気楽さは持てなくなることも視野に入れなくてはいけません。

ひとりでできる範囲で売上を制限する場合

自分ひとりでできる範囲で売上を制限するメリットは、色んな意味で無理しなくても良いことだと思っています。

具体的には、人を雇って売上拡大をする場合と比べて、上げなくてはいけない売上が少ないため無理に集客する必要がありません。

従って自分のしたいことを優先しやすい状況なのは大きなメリットです。

もうひとつのメリットは固定費の増加を防げる点です。

固定費で一番大きい割合を占めるのはやはり人件費です。

その人件費を常にひとり分に保てるのは、資金繰り的に見ても安定しているといえるでしょう。

ただ、ひとりで続けるにしても最低限の売上は必要なので単価は常に見直す必要があります。

デメリットは、やはり売上拡大の機会損失です。

ひとりでできる仕事量は知れているので、せっかくきた依頼も断らなければならない機会が増えます。

そういった機会損失との葛藤と常に向き合っていく覚悟が、ひとりで続ける場合には必要です。

仕事を受ける、受けないの軸もひとりでやるからこそ慎重に行っていかなければなりません。

まとめ

ひとりでできる仕事量を超えた場合に人を雇うか、売上を制限するか。

独立・起業後数年たつと必ずぶつかる壁です。

私自身も、最近はひとりでできる仕事量が見えてきた部分があってこの問題は深く考えさせられました。

現時点では、私はは後者(売上を制限する)の考えでいます。

どちらの軸であろうと、ブレない気持ちが大事だと思っています。

編集後記

本日は、午前、午後とも対面相談。いずれも仮想通貨の税金の相談でした。

確定申告の時期が終わるまでは仮想通貨の税金相談は続きそうです。

その他、年末調整、メール相談、執筆仕事など。

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