申告書をExcelで作っていたときのお話。DXはExcel活用も含む
7/152021
カテゴリー:DX
Excel活用だって、DX
DX(デジタルトランスフォーメーション)はここ最近のトレンドワードですが、
その意味はあまり定まっていないように思えます。
なんかすごそうな言葉に聞こえたり。
私は、今まで「IT効率化」と言われてきたものもDXに含まれると感じています。
結局のところ、ITでコツコツ効率化をすすめることが
仕事の改革(DX)につながるからです。
Excel活用も、そのひとつです。
申告書をExcelで作っていた
税理士になる前に勤めていた上場企業では、法人税の申告書をExcelで作っていました。
もちろん顧問税理士さんがいたので、その前段階のものを提出するという仕事でした。
そのExcelがかなり作り込まれていて、
それぞれの別表(申告書に添付するもの)がすべてシートで連携されていました。
研究開発、国外取引、寄付金、外形標準課税、、等々
多くの取引を行っている会社だったのでその数は膨大でしたが、
税金の勉強だけでなくExcelの勉強にも最適でした。
いまでもその知識は生きていて、
税金計算ソフトに転記する前に
自分で作ったExcelで検算を行うために利用しています。
自分で必要な部分を強化できるので
シミュレーションにも最適ですし、自分の頭で考えることができます。
税金計算ソフトは汎用性がないためこういうことはできません。
これもDXかなあと。
Excel活用で効率化できることはいっぱいある
「DX」というと、AI-OCRだとかRPAだとか最新のテクノロジーを使った
すごいことのイメージがありますが、
その前にExcel活用で効率化できることはいっぱいあると考えています。
特に、会計・税務など数字を扱う仕事です。
実際、これまでに
- Vlookupを利用すれば一発でできることをわざわざ転記
- 半角を全角に手作業で直している(関数を使えば一発)
- シートを無駄に分けて集計ができない
- 体裁を気にしたフォーマット(罫線・セル結合)でデータの意味がない
- ピボットテーブル・グラフを活用していない
という状況を幾度となく見てきました。
「DXをすすめる」を目標に掲げるよりも、
すべての企業がExcelのレベルを数段階上げるだけで
生産性は大きく向上すると考えています。
まとめ
申告書をExcelで作っていたときのお話と、
DXを目標に掲げる前にまずはExcelの活用を進めようということを書きました。
編集後記
昨日は、スポットのメール相談&税務相談の準備など。
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