今年度の確定申告の注意点
1/162017
本日、税理士会主催の今年度の確定申告の説明会へ行きました。
その中で、今年度の確定申告の注意点が説明されましたので気になったものをまとめてみます。
税金の納付方法
確定申告により計算された所得税の納付方法は以下があります。
平成29年度より、クレジットカードでの納付が可能となりました。
それぞれ特徴を踏まえ自分に合った納付方法を選びましょう。
1. 振替納税
予め指定した口座から所得税が自動で振替られ、納付が行われる方法です。
事前に「預貯金口座振替依頼書」を所轄税務署又は金融機関に申告期限である3月15日までに提出する必要があります。
なお、平成28年分の所得税の確定申告分の振替日は平成29年4月20日です。
手続きをすれば金融機関等に出向かなくて良い点が優れています。
なお、転居等により所轄税務署が変わっていたり、振替納税に利用する口座を変更する場合には新たに手続きが必要となります。
2. 現金で納付
3月15日までに、現金に納付書を添えて金融機関又は所轄税務署の納税窓口に納付する方法です。
納付書に記入したり、税務署から納付書を取り寄せる手間があります。
3. e-taxで納付
自宅からe-taxにより電子申告を行い、インターネットバンキング等を通じて納付を行う方法です。
事前にインターネットバンキングの契約、電子証明書(マイナンバーカード)の取得、e-taxソフトのインストール、ICカードリーダの購入が必要となります。
一度設定すれば楽ですが、設定に時間がかかるところが難点です。
4. クレジットカードで納付
インターネット上でクレジットカード機能を利用して納付をする方法です。
平成29年1月4日よりスタートしたばかりの納付方法です。
e-tax同様便利な納付方法ですが、
カード手数料がかかる、領収証書が発行されない、納付手続が完了すると納付手続の取消しはできない、等の注意点があります。
医療費控除の対象となる医療費
毎年間違いが多く発見されるのが医療費控除の対象となる医療費の範囲です。
控除の対象となる医療費は、医師等による診療を受けるために直接必要なものに限られます。
従って、次のような費用は控除の対象に含まれません。
- 美容整形費用
- 健康診断の費用(その後重大な病気が見つかって治療が必要となった場合を除く)
- 病院までのタクシー代(公共交通機関が利用できなかった場合を除く)
- 自家用車で通院する場合のガソリン代や駐車料金
- 治療を受けるために直接必要としない医療器具(補聴器など)の購入費用
また、
- 医療費は実際支払った金額(未払は含まない)
- 保険金などで補てんされる金額は差し引く(その給付の目的となった医療費の金額を限度)
も注意したい点です。
生計を一にする配偶者その他の親族の社会保険料
納税者が、自分自身の分の他に生計を一にする配偶者その他の親族の国民健康保険料などの社会保険料を支払った場合には社会保険料控除が適用されます。
この場合、生計を一にする親族の年金等から特別徴収(自動的に差し引き)されている介護保険料等の保険料は、納税者の社会保険料控除とはなりません。
あくまで納税者自身が支払った親族の社会保険料のみ社会保険料控除の対象となります。
こちらも毎年間違いが散見されるそうです。
非居住者の親族を扶養に入れる場合の必要書類
平成28年分以後の確定申告にて、非居住者の親族の扶養控除、配偶者(特別)控除、障害者控除を受ける場合には下記の2つが必要となりました。
- 親族関係書類・・・外国戸籍の附表、その国のパスポートの写しなど
- 送金関係書類・・・納税者が国外親族に支払いをしたことを明らかにする書類(送金明細等)
提出書類が増えることから間違いが多くなることが予想されています。
該当する方は早めに資料収集することをお勧めします。
申告書に添付・提示するマイナンバー関連書類
申告書を書面で提出する場合、
①マイナンバーカードの写し(表・裏)
か、
②マイナンバーを確認できる書類(通知カードなど)+身元確認書類
のどちらかの添付が必要となります。
②の身元確認書類の代表的なものとして、
- 運転免許証
- 公的医療保険の被保険者証
- パスポート
- 身体障碍者手帳
- 在留カード
などが挙げられていますが、どうしてもこれらがない場合に
- 源泉徴収票
- 保険料控除証明書
なども例外的に認められるようです。
いずれにしても今年度の確定申告書より、マイナンバーが分かる書類(+身元確認書類)が必要になるということを頭にいれておくことが大事です。
まとめ
他にも注意点は色々説明されましたが、気になったものをまとめてみました。
確定申告は年に1回なのでどうしても不備や間違いが多くなってしまいますね。
2月16日以降は税務署は大変混雑すると思いますので、早めに準備をし、不明点は無料相談など利用して解決しておくことが大切です。
編集後記
昨日食べ過ぎたモツ鍋がよくなかったのか、息子共々夜中にお腹がキリキリ痛み出してしまいました。
消化の悪いものの食べ過ぎには注意ですね・・(反省)
しばらくモツは、やめときます(^^;