誰もが「お金」のことばかり考える世の中ですが、

実はお金の本質ってなかなか見えづらいですよね。

わかってるようで、わからない。

 

そんな疑問をわかりやすい言葉で

書かれた本が、田内学さんの本です。

この2冊を読んで

お金に対する考え方が変わりました。

お金のむこうに人がいる――元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門

 

きみのお金は誰のため―ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」

 

今日は、この2冊で

最も私が納得した部分を紹介します。

 

お金は問題を解決しない

まず、「お金は問題を解決しない」ということに共感しました。

 

「え?お金があればほとんどのこと解決できるじゃん。

家だって車だって買えるし良い暮らしもできるし」

 

と思われるかもしれませんが、

ひとつものすごく重要なことを忘れています。

 

それは、

「いくらお金を持っていたって、

自分のために働いてくれる人がいなければ

お金に価値はない」

ということ。

 

本当に、本当に当たり前のことなのに

お金に囚われていると気づけなくなりますよね。

 

例えば、震災のときはお店から食べ物が消えました。

いくらお金を持っていたって、どうにもなりませんでした。

老後に「⚪︎千万円貯めなければ」

も本質じゃないですよね。

少子化で人口が減って、自分のために動いてくれる人がいなければ、

お金なんてなんの役にも立たない。

 

本当に自分たちが安心した老後を迎えたいのであれば、

お金を溜め込むんじゃなくて、

自分でできることを増やし、

若い人たちにどんどんお金を使い、

これからの未来を作る若い人たちと価値観を共有することが先です。

(保育園の子どもの声がうるさいとか言ってる老人は問題外です)

 

「働くこと=お金を稼ぐ」ことじゃない

2冊で強調されているのは「働くこと」の本質です。

私たちはどうしても

「働く」というと「食べていく」「稼ぐ」

といったイメージを持ちますが、本質はそこじゃないんですね。

 

「経済」は、元々お金の話ではなくて

いかにそこに暮らす人たちが協力して

みんながハッピーになっていくか、

といった話だったはず。

 

その協力し合う行為が「働く」であって、

お金が絡むかは本来関係ないんですよね。

 

ひとりひとりが誰かの問題を解決しているから、

社会は成り立っている。

 

お金を払って提供されるサービスでなくても、

子どもたちの世話をするお父さんお母さん、おばあちゃんおじいちゃん、

ボランティアで子どもたちを見守るひとたち、

街を綺麗にする人たち、

全員お金が絡んでいないけど

誰かの未来をハッピーにするために働いています。

 

お金の奴隷になっていることに気づけ

こういった無償労働は

数値に反映されないからか軽視されがちです。

 

それこそ、

「ワーキングマザー」とか、

「働く=お金を稼ぐ」

ことが前提だからこういう用語が出てくるんだろうなと。

子どもをお世話するだけじゃ世の中に貢献してないなんてこと…あるわけない。

 

家事労働を自給館算したらいくら、とか

呆れるような論争もお金の奴隷になっているから。

稼いでいる人、お金持ちの人がえらいという風潮も。

 

もうそろそろそういうお金の奴隷的な発想から抜け出さないと、

未来はないな、と感じています。マクロ的な発想ですが。

 

ミクロ(個人)的にも、

売上目標をたてることをやめているし、

良い仕事をして、自分と誰かをハッピーにしていくことが

まず先にあります。お金はその結果。

 

特に日本は、お金の本質について本当に誰も

教えてくれないので自分で学ぶしかありません。

 

この2冊は学生の方でも読めるような内容で(「君のお金は誰のため」は小説形式です)、

非常に読みやすく、かつ本質に触れています。

 

「お金ってそもそもなんだっけ?」

を考えるのに非常に良い本です。

 

まとめ

田内学さんのお金に関する本2冊を読んで

お金の本質について非常に共感する部分があったので、

紹介しました。

とても読みやすいので、週末、年末年始などに

お勧めです。

 

編集後記

昨日は、プロフィール写真を撮ってもらうために

横浜のスタジオへ。

1年に1回はプロフィール写真を撮ってもらおうと決めました。

リラックスした雰囲気で、良い写真が撮れたと思います。

 

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