朝倉祐介さん著の「ゼロからわかるファイナンス思考」

はこれから働く若い人や、

会計は学んできたけどファイナンスはきちんと学んでいない、という

ビジネスパーソンにも大変おすすめです。

 

ゼロからわかるファイナンス思考 働く人と会社の成長戦略 | 朝倉祐介 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon

 

 

目先の利益に囚われずに

どのように資本主義のルールの中で

会社が運営されているのかが分かります。

 

今日は、

「企業だけでなく個人でもファイナンス思考って大事なんじゃないかな?」

と思ったことを書いてみます。

 

 

個人でいう「PL脳」とは?

この本では「PL脳」という言葉が出てきます。

ざっくり説明すると、目先の利益を追い求める思考、ということです。

 

このPL脳の弊害は会社の将来、そして会社で働く若い人たち

を犠牲にするということでした。

 

個人に当てはめてみると、

例えば

  1. 少しでも周りより収入を上げたい、という気持ちで安易に転職する
  2. 少しでも手残りを多くするために食費を削る
  3. 時間を目一杯使って、とにかく売上を増やす

といったことが該当すると思いました。

目先の手取りを増やそうとすることで、

成長しない環境に身を置く、

健康を害す、

長期的な営業や自分への投資をやめてしまう

ということで未来の自分や周りの人を犠牲にしているわけですね。

 

個人でいう資本コストとは?

ちょっと難しいんですが、

会社でいう資本コスト(株主の期待リターン)

を個人版で考えてみました。

 

ひとつ思いついたのが

「事業を始める!」

と親戚や配偶者からお金を集めたときです。(もしくはタダで手伝ってもらうとか)

当然、近親者なので

「いいよいいよ儲かったら返してね」

と返済義務はないようなものです。

しかし、期待リターンは高いはずですよね(特に配偶者の方はきっと・・)

 

安易に返済義務のない近親者からお金を集める(又はタダで手伝ってもらう)よりは、

返済額が固定している銀行などから借りた方が

長期的な資金調達コストは低いかもしれませんね^^;

 

個人でいう資産の適切配分とは?

会社は銀行からの借入や株主から調達した資金で

事業をしていきます。

その際、どこに何を投資していくか(お金を使っていくか)

によってその後の会社の価値に影響が出てきます。

 

個人の場合には、

お金もそうですが「時間」の適切配分が非常に重要かな、

と思っています。

 

個人の場合には会社でいう価値(「時価総額」)みたいなもので

あらわすのは難しいと思いますし(色々問題もありそう)、

目に見えない「稼ぐ力」「信用」、そしてQOL(生活の質)を高めるために

どこに時間を使うかが重要だと思っています。

 

例えば、税理士としてよく聞く

  • (本当は働きたいけど税金で得だから)扶養内で働く

というのは長期的にみるとどうなのか。

せっかくのモチベーションや成長機会を逃していないか。

  • 一時的な節税

も疑問です。

税金を少なくすることばかりにとらわれるのは、

先ほどの「PL脳」の良い例かもしれません。

 

わたしが「売上上げすぎない」を大義名分にしているのは

PL脳の弊害を知っているからです。

だからこそ、暗くなったら仕事をやめ、息子とゆっくりおしゃべりしてます。

 

まとめ

朝倉祐介さんの「ゼロからわかるファイナンス思考」が

とても分かりやすく良い本だと思ったので、

「個人でファイナンス思考を持ったらどうなるんだろう?」

ということを考えて書いてみました。

 

編集後記

この本に興味を持ったのは、

私が2018年に書いた「会計と決算書がパズルを解くようにわかる本」

で唯一ファイナンスには深く触れなかったからですね。

(会計・決算書初心者向けに財務会計、管理会計、税務会計について横断的に書きました)

今度はこの4つを横断的に書いてみよう(できたら)。

 

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