家族を持ったら自分は後回し?
8/192016
自分のために〇〇するという人の方が信用できる
結婚したら、自分の事は後回しになりがちです。
「家族のために働く」
「家族のために自分の時間がなくても仕方ない」
「家族のためにやりたい事を諦める」
このような言葉を結婚されている方(特に男性)からよく聞きました。
私は、「家族のために〇〇する」という言葉は基本的にはあまり好きではありません。
ある意味、家族を持ったら家族のために働く、家族のために家事をする、家族のために子育てをする・・ということは義務として、当たり前のことなので・・。
先日知り合いで「自分は家族のためではなく、自分のために働いている。人生一度なので思い切り挑戦したい。」と言っている方がいました。
人によっては「無責任だなあ・・」と思う人もいるかとは思いますが私は共感できました。
(実際その方は家族を養えるくらいの収入は十分ありました)
「家族のために」と言って自分の好きでもないことを続けていれば知らず知らずのうちに「お前たちのために・・」という態度は出てしまうのではないでしょうか。
もちろん家族としての最低限これだけはという稼ぎや、家事や子育てなどの責任は避けられません。
(特に乳幼児を抱える家庭は負担や責任が重いです)
しかしその一方で「家族のために」という言葉は誰にでも受け入れられる美しいフレーズでありながら、一種の思考停止や欺瞞が私には感じられます。
むしろ家族のためにではなく自分のため、と言い切る人の方が私は信用できます。子育てであれば、自分が成長するために子育てをしていると言っている人など。(それに、口だけの人であればきっと家族からの信用をなくすでしょう)
今ふとこの記事を書いていて、昔のMr.Childrenの歌で「誰かのために生きてみても・・Tomorrow never knows」というフレーズを急に思い出しました。
若いときはピンとこなかった歌詞ですが、今だったら分かります。
一番身近な大切な人には、無理な自己犠牲を強いる「家族のために〇〇する自分」ではなく「好きな事をして生き生きしている自分」を見せたいし、家族にもそうあってもらいたいと思っています。
編集後記
今日は知り合いに外国人の方(イギリス)をクライアントとして紹介してもらいました。
国籍を問わず様々な国の方と関わることができるのも、税理士の仕事の面白いところだと思っています。
国境をまたぐ課税の問題は近年増してきており、外国人の方や海外と国内を行き来する日本人の方が直面する税務問題は今後増加すると見込んでいます。