「好きなことを仕事に!」

という言葉を最近よく見かけるようになりました。

私もどちらかというと、「好きなことを仕事に」の考え方に賛成です。

ただ、「好きなこと」だけを考えていくと視野が狭まるかな、と最近は思っています。

現実的なお金の問題も当然あります。

現在は「できること」から考えていき、最終的に「好き・できる」両方満たした仕事をしていきたいと思っています。

※料理は好きだけど、評価はされない※

最初から「好き・できる」を満たすのは難しい

仕事を「好き・嫌い」「できる・できない」でマトリクス表にしてみると以下のようになります。

(ここで言う「できる・できない」は、自分の評価ではなく他人の評価です)

目指すべきは「好き・できる」であるのは一目瞭然ですね。

ただ、ここに最初から到達できている人はほとんどいないと思います。

「嫌い・できない」は除外するにしても、

「好きなんだけど、できない」仕事と、

「嫌いなんだけど、できる」仕事

が通常多いのではないでしょうか。

私の場合、

「好きなんだけど、できない」仕事(他者に「できる」と評価される域まで達していない)といえば、

裁縫、料理、プログラミング、ピアノなんかが挙げられます。

(裁縫も、料理も褒められたことがほとんどなく・・自己満足の世界)

どれも時間が空いたら喜んでするものなんですが、これで稼げるかというと・・恐らくすぐには無理でしょう。

この域は、なんとか「できる」ようにするか、「できない」ままで趣味程度にしておく、などの戦略が考えられます。

逆に

「嫌いなんだけど、できる」仕事といえば。

10年くらいやってきた経理・総務事務でしょうか・・(嫌いというわけではないんですが、好きでないことは確実)

このような仕事は徐々に少なくしていくことが戦略となるでしょう。

 

「できる」ことは周りが知っている場合も

自分の「できる」ことは自分が一番知っている、と思いがちですが

案外周りの人の評価で気づくこともあるのではないでしょうか。

例えば私はいまでこそ書籍や雑誌執筆のお話をいただいたり、このようにブログを書いたり

していますが元々は「書く」ことができる人間とは思っていませんでした。

 

ずっと書くことに苦手意識がありましたが、

大学院時代に税法論文を書き、教授の方からお褒めの言葉をいただいたのが

きっかけで「書く」ことに抵抗がなくなりました。

自分では面白いこと書いているつもりはなくても

編集者さんが「面白そうな人」と文章を読んで感じてくれ、書籍執筆が決まりました。

 

「書く」ことは私にとって「できる」ほうのことなのかもしれない、という気付きになりましたし、

それは自分ではなく周りの評価から知ることができました。

「自分ではできないと思っていたけど、周りが認めてくれたスキル」

というものは、きっと多くの人にあるはずです。

その他者が評価してくれる「できる」に気づくことが大事ではないかと思います。

 

「できる」→「好き」の順序もあり

有名人を筆頭に、「好きなことを仕事に!」という声も高まっていますが、

自分のできることをとりあえずやってみて、好きになっていく

という順序もありだと私は思っています。

私にとって、「書く」仕事というのはまさに

「好きでないけどやってみた」→「できた(周りが認めてくれた)」→「好きになってきた」でした。(単純な人間ですので、、)

若しくは、できることをまずやってみて、そこから派生して好きな仕事をつかんでいく

というやり方も良いと思います。

私の場合は税理士の仕事の王道である税務顧問(できること)をまず中心に置き、

(税金の仕事は好きでも嫌いでもない、「普通」に位置します)

そこから少しずつ好きな仕事、やってみたい仕事(単発相談、セミナー、コンサルティング等)を広げていっています。

 

「好き・できない」から頑張ってできるようになる、という方法ももちろんありますが、

稼ぐまでに時間がかかり、せっかく好きであったことが好きでなくなってしまう可能性もあります。

ここの域は、「趣味・教養程度にとどめておく」戦略もありかなと思っています。

 

最初から好きなことだけをやって成功する人は一部の人だけです。

「好き」を仕事にしたい場合には、

まず自分の「できる」(他者に評価していただけるもの)に気づき、

試行錯誤しながら徐々に「好き・できる」に近づいていくことが

近道ではないでしょうか。

 

編集後記

昨日は、執筆を主に。

「できる」ことをコツコツやっております。

 

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