最近、「flier book labo」という読書コミュニティに入りました。

そこで定期的に読書会をしていて、私も参加しています。

また、自分のコミュニティでも読書会をしてみました。

読書会は、人をつなげるきっかけになるな、

と思っています。

きっかけは、一冊の本

読書会に興味を持ったのは、「プリズン・ブック・クラブ」という本がきっかけです。

この本は、カナダのジャーナリストの方がコリンズ・ベイ刑務所という実際の刑務所で読書会を実施した様子を記録したものです。

刑務所と読書会、というと一見相容れないものですが

読み進めていくと

ひどい事件を起こした囚人が、読書会を通じて

自分を、そして周りの人をケアしていく様子がわかります。

つい、囚人=悪いことをした人、知的レベルが比較的低い人という印象を持ってしまいがちですが、

この本に出てくる囚人たちは、読書を通じて驚くほど鋭い指摘をしているんですよね。

ひとつひとつの感想が、深い示唆を与えてくれます。

本の中に出てくる読書会向きの本(「ライ麦畑でつかまえて」「嵐が丘」くらいしか知りませんでしたが…)も参考になります。

読書は、フラットな関係を作る

この本を読んで読書会がいいな、と思ったのは

読書を通じて「フラットな関係」を作れるからなんですよね。

私もflier book laboで他のメンバーの方と話をしていますが、

普段どんな仕事をしているのか、家族構成は、など

まったく知らない人同士でも、

本を通じてわかりあえる部分があったりして面白いです。

これが、別の話題(例えば仕事とかお金とか)だと

そこにマウントやヒエラルキーが発生しちゃうのかなって。

読書であれば純粋にその内容を深く掘り下げることができるので

フラットな関係が作れます。

分断を埋めるきっかけになるかも

冒頭で紹介した本にも書かれていましたが、

本を「どう読むか」「どう感想を持つか」

は自由なんですよね。

例えば、人種差別的な本も読書会の課題本として取り上げられていて、

ともすれば囚人同士でいざこざが起きそうな場合でも、

お互いの意見を尊重することはできていて。(ファシリテーターの方が素晴らしいというのもありますが)

地味ではありますが

まあ、そういう意見もあるよね」の繰り返しが、

分断を埋めてくれると思っています。

特に、今は自分にとって心地の良い情報しか流れないような

仕組み(SNSをはじめ)が広がってきています。

そんな中で、

読書会というともすると

面倒で時間のかかる人と人との対話のプロセスが、

実はいま一番必要とされていることなんじゃないかな、

と思ったのでした。

読書=ひとりで楽しむものと思っていましたが、

それに加えて、今は、

人と人をつなげるもの、

とも捉えています。

編集後記

気になっていた近所の美術館の展示会へ。

最近自分でも絵を描き始めているので

「うーん、いい絵ってなんだろう」

と考えさせられました。

最近のあたらしいこと

The HARVEST Store & Cafe KAMAKURA

鎌倉に、可愛い食器やさんを発見。カラフルで見てて楽しいです。

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