株式会社学びデザイン代表取締役の荒木博行さん(ラジオアプリVoicyの人気パーソナリティであり、毎日聞いています)が書いた「裸眼思考」という本を読んで、考えさせられる部分が多かったので、気づきを書きます。

ありのままを見つめる「裸眼思考」、その対極としての「レンズ思考」

この本で説明されている裸眼思考とは、

目的や知識にとらわれず、ありのままを見つめる考え方

です。キーワードは「今ここ」、「脳・五感」、「正しい理解」。

一方対極として語られているレンズ思考とは、

目的を決め、仮説をたて、検証し、決断する考え方

です。キーワードは、「未来・過去」、「脳」、「素早い行動と結果」。

多くのビジネスパーソンは、後者のレンズ思考がしっくりくるのではないでしょうか。

そして私も、社会人になってからはずっと後者のレンズ思考で生きてきた気がします。

目的を決めて、足りないものを埋め、「こうすれば、ああなる」のような仮説検証を繰り返してとにかく行動する。全然課題など感じていませんでした。

しかし、、、特に40代になってからはこの猪突猛進型のレンズ思考にモヤモヤを感じていたんですよね。

目的思考の弊害

そのひとつが、

自分が面白くない人間になっている気がした

ことです。

私が20代、30代のときはホリエモンや勝間和代さんが人気があった時代です。

「こうすればあなたも年収が上がる!」

の言葉がとても魅力的に思えました。

人並み程度ですが努力して資格を取って、30代で独立して、スキルをつけて旗をたて、それなりにやってきたかなとは思っていたのですが何か物足りなくなったんですね。

「いつまで『未来』を意識し、それに向かって一直線的な生き方をしなければいけないのだろう?」と。日々していることすべてが、何らかの「目的」に結びつけられることに疲れてきたというか。それは仕事のためだったり、ちょっとした承認欲求であったり。

そこで、「目的」を一旦手放そうと思いました。

目的を手放したら裸眼思考に近づいた

一旦目的をすべて手放したら、

心が自由になった気がします。

その現れのひとつは、自分の直感に従い、住む場所を思い切り変えたことです。

この本にも書かれていますが、

レンズ思考の特徴のひとつである「脳化」は、あるゆる情報を見落とす弊害があると思います。特に刺激的な広告や人があふれる場所はそうなのかなと。

東京生まれ東京育ちの私ですが今は敢えて不便な自然が多い場所に暮らしています。便利なコンビニや魅力的な娯楽施設は一切ないですが、五感をフルに活用できる場所です。

引っ越して余計な刺激が入ってこなくなったせいか、心も体も楽になった気がします。とにかく静かで、季節の移り変わりが感じられる。住むところ(私の場合は働く場所でもある)って侮れないです。

目的のない旅もすすんでするようになりました。

人気スポットを回ってインスタに上げるのではなく、

「その場所の空気を楽しむ」ことを最優先しています。

※5月に行った香港

もう一つの変化は敢えて明確な目的のないコミュニティを始めたことです。

これまで、「人間関係を広げない」ことを意識してきました。そのほうが時間的・金銭的に効率的だから。にもかかわらず、時間がかかり、人間関係の手間もあり、あまり儲からないコミュニティを始めたのは「目的を手放した」からにほかなりません。

もちろん、運営していて色んな「モヤモヤ」はあります。

でも、そんな「モヤモヤ」をこれまでのように「すぐに解決しなきゃ!」と思うのではなく「保留しておく」ことも受け入れられるようになりました。即行動が正しいとも限らないと。

(この本でも解決できないことをひとまず心に抱えておく力である「ネガティブ・ケイパビリティ」が説明されています)

この「モヤモヤを保留する」力、大事だと思うんですよね。無理やり答えを出そうとするから、自分も無理するし、不要な分断を生み出すのだと思います。人間関係にも言えることかなと。

最後に、この本は明確な目的ををもとに仮説検証を繰り返し行動を素早くするレンズ思考が身についている人ほど、おすすめできます。レンズ思考がビジネスで必要とされることに変わりはありませんが、価値観が多様化し、何が正しいか正しくないか正解のない今だからこそ、一旦レンズを外して、目の前で起きているありのままの人、自然を感じることが必要と考えています。

編集後記

連休初日は、コミュニティ内で生成AIでロゴ作成ワークショップを。

生成AIでロゴ作成ワークショップを実施! | フリービズコンサルティング合同会社

皆さん、素敵なロゴを作っていただきました^^

あとはお家でカーテンを作るなど。中途半端な大きさの窓枠なので、作ったほうが安上がりだし早いです^^

最近のあたらしいこと

iPhone16 pro、Airpods pro2 購入

iPhoneは買い替えようと思っていましたが、

Airpods proは第一世代のものを水没(←何回かやってる)させてしまい…不具合が前からあったのでこれを機に買い替えを決意。ノイキャンが高性能らしいので楽しみです。

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