自身が一人で税理士事務所を運営しているひとり税理士であるからか、最近「ひとり」の言葉に敏感です。

先日も「ひとり」の題名が目について買った本がこちら。

出版社というと、大きな会社しかイメージがなかったので、ひとり出版社があることに驚きでした。

業種は全く違いますが、同じひとり仕事をするにあたっての生き方・働き方が参考になったので紹介します。

理想の働き方の模索

この本には自ら出版社を立ち上げた10人の方が紹介されています。

どの方も、最初から「ひとり出版社」を目指していたわけではなく、理想の働き方を模索していたらたどり着いた、という方です。

テレビ局に長年勤めたあとに子供を出産、働き方を模索した末にひとり出版社を立ち上げた女性の言葉が印象的です。

私自身が納得のいく仕事をして、なおかつ子どもを育てたいなら、自分の立つ土俵そのものを変えなければいけないのかもしれない。

仕事と家庭、どちらかに偏ることはできないのでバランスをとる。

これ自体は大切な考え方なのですが、「自分の納得いく仕事をする」ために土俵自体を変える、という考えは共感できます。

自分の納得いく仕事をするには、外部に変わってもらうのを待つのではなく、自分から働き方を変えていくしか方法がないと思っています。

組織を飛び出すのも土俵を変える方法の1つ。

最初から「ひとり」を目指していたわけでもなく、理想の働き方を模索していたら自然とそうなっていた。試行錯誤の上でたどり着いたという点が自分とも共通しており印象的でした。

小さいからこそできないことをわきまえる

ふたつの出版社営業を経験した後、生命保険会社でFPの仕事を経てひとり出版社を立ち上げた男性の言葉です。

「出版社かくあるべし」とされていること、「出版社とはこうだ」と思い込んできたことを、ドシドシ『やめてみよう』という意識があります。ある程度、いい加減なところがないと続かない。それが、前職の仕事を通して抱いた思い出です。サイトで本の紹介をやたら丁寧にしているのも、「やめよう」の発想のひとつ。つまり、みんなに売ろうと思っちゃダメだと。読者対象をごく狭く限定してとらえているためです。

これはひとりビジネスに限らないことですが、小さいからこそできることと、できないことをわきまえるのは大事だとこの文章を読んで再度認識しました。

特にできないことを認識するのは大事かと。

「みんなに売ろう」はひとり仕事ではできないことは明らかですね。

もちろん、「仕事を続けていく」ためには理想を言っていても仕方ない部分もあります。

それでも何らかの線引をすることは、お金を得るためだけでなく自分が仕事を続けていく原動力を維持するためにも必要ではないかと思っています。

自分で自分の仕事を決めすぎない

「自分で自分の仕事を決めすぎない」をこの本に出てくる人たちは実践されています。

一人ビジネスの場合、仕事の幅は広くなるので必然的ではあります。

しかしこの本に出てくる方はそれらを当然のように、自然とこなしていくしなやかさがあると思いました。

私もひとりで何役もやりはじめて世界が広がり、それが次の本づくりにもつながっていくところがある。そもそも「編集者」という専業の立場は、あまり必要ないようにも感じます。

あくまで自然体で、そのときに直面する仕事をこなしていき、それが良いサービスにつながっていく。

大きな組織で「自分の役割」を与えられるのとは全くの逆で、自分の役割をいくつも探っていく面白さを体感できるのもひとりビジネスの醍醐味ですね。

まとめ

「”ひとり出版社”という働き方」を読んで共感できる部分をまとめました。

個人的には電子書籍よりも紙の本が好きなので、取次との関係や出版業界特有の返品の話など、興味深いものがありました。

ひとり出版社が出している本は万人受けしないマニアックなものが多いですが、編集者と著者の想いが詰まっており、本質的な価値を問うものが多いです。

絵本や詩集、写真集など、普段買わない本も久しぶりに買いたくなりました。

ひとりビジネスを今後していきたいという人、現在しているという人に参考になる本です。

編集後記

日曜日は新規の顧問契約依頼のお客様との打ち合わせへ。

本日は決算準備、クラウド会計導入コンサル、メール相談受付など。

海外から日本向けサービスを行っている方の相談が最近増えてきました。

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