独立して約3年、試行錯誤しながら仕事をとってきました。

恐らく、売上・利益金額で見たら私よりもずっと稼いでいる人が多いと思います。

元々「○年目に売上目標○○円!」といった確固たるものはありませんでした。

幸いにもすぐに前職と同じ額だけ稼がなければいけない状況ではなかったのもあります。

それでも自分としては納得できる金額ですし、

「ゆっくりと、徐々に、望む仕事を取ることができた」

ということは、私にとって財産となっています。

独立後数年で、思うように売上・利益が伸びなくて落ち込んでいる。

そんな人がいたら、

人に影響を与え・自分が成長できる仕事を取れているのであれば、

金額的には小さくてもそれは後々大きな差になっていく

と思って、自信を持ってほしいと思います。

「年間売上」「年間利益」なんて人為的に区切った数値です。

長期的に考えましょう。

「量」「規模」で勝負する仕事のデメリット

「売上・利益・規模伸ばしてナンボ」といった考え方はいまだに主流です。

税務業界では、「税務顧問」といった仕事は一度契約すると定額で報酬をいただけるので「顧客件数」が事務所運営がうまくいっている・いっていないの基準となる傾向が強いです。

ただサービスを提供する側からすると、「税務顧問」の件数をやみくもに増やしていくのにはデメリットがあります。

  • 影響力がつかない(顧問以外の仕事ができない)
  • 成長力がつかない(どうしても顧問の仕事はダブるものが多く、毎年同じ作業が発生する)

私が税務顧問の件数を決めているのは、どうしても顧問数が多くなると「作業」的な部分が増えるからです。

「作業」ばかりになると、お客様が困って質問をしてきても対応する時間が取れないかもしれません。

お客様の悩みを聞き、解決する仕事を優先させたいのでそれは困ります。

何よりも、「作業」では影響力もつかないですし、成長もできません。

そしてここにきてAI。いつの間にか「AIのような仕事をする人」になっていたら怖いことです。

金額は小さくても影響力があり、成長できる仕事をする

そんなこともあり、金額は小さくても、影響力がある、成長できる仕事を優先させています。

例えば、執筆(ブログ含め)の仕事です。

書籍出版の印税や、雑誌執筆の原稿料は恐らくほとんどの人が思っている相場よりも低いです。

そしてブログは多少なりとも広告収入はありますが、ほぼ報酬なしです。

効率的に売上をあげていきたいのであれば、お客さんを増やすほうが手っ取り早いでしょう。

それでも、私はお客さんの数を制限してでも執筆・ブログの仕事を優先しています。

その理由は、普段接していない人へ影響を与えられるし、自分自身も大きく成長できるからです。

現に、私が執筆した『会計と決算書がパズルを解くようにわかる本』については、

わざわざ地方から手書きのお手紙で感想を送ってくださった方がいました。

雑誌「Precious」の取材記事を見て、考え方に共感していただき問い合わせしてくださった方もいらっしゃいました。

ネットは万能ですが、やはり紙の書籍、雑誌も影響力はまだまだ強いです。

そして一定期間にわたって(特に書籍)ひとつのことに集中して書き上げるといった仕事は

自分自身を大きく成長させてくれます。

「売上」「規模」にこだわる人を気にしない

売上、規模にこだわる人は少なからずいます。

執筆の仕事の報酬を聞かれ答えたら

「え、それだけですか!?」

「ずいぶん安いんですね」

と言われたことも・・。

まあ、金額にこだわる人はずっとこだわる人でしょうし、あまり気にしないほうが良いです。

独立後、自分の目標とした数値を目指すことはもちろん大事ですが、それよりも

「人に影響を与えることができる仕事、自分自身が成長ができる仕事ができているか」

ということのほうが大事ではないでしょうか。

いくら数値だけ伸ばしても、持続可能な事業でなければ意味がありません。

ネットで年商○○達成!と書いている人もいますが気にしないようにしましょう。

独立人生はまだまだ続くのですから。小さくても、長く、しぶとく継続することのほうが大事です!

まとめ

仕事は「金額」だけでなく「影響力」「成長力」で選びましょう。

持続可能な事業にするためには、この2つは必須だと思います。

 

さて今年最後の日ですね。

私はこれから実家でお蕎麦の準備をしてゆっくり。

皆様も良いお年をお迎えください!

 

編集後記

金曜日は、会社員でこれから事業を始めていこうという方のコンサルティングを。

色々と困難もあると思いますが、頑張ってほしいなと思います。

 

Today’s New

おからのお好み焼き

« »