小さい頃から、小説家、漫画家、画家、作曲家などクリエイティブ性の高い仕事に憧れていました。

小学生くらいまでの将来の夢は漫画家だったと思います。

毎日のようにストーリーを考え、漫画(っぽいのもの)を書いていました。

そんなことも忘れ、現在税理士というまったく違う仕事に就いています。

しかしこのクリエイティブ性、何も漫画家などの仕事だけに必要になるわけではないと最近感じています。

専門職にクリエイティブ性は必要ない?

特に税理士などの専門職にはクリエイティブな発想など必要ないという考え方が一般的ではないでしょうか。

税理士の主な仕事は、税務代理・税務申告書の作成・税務相談です。

文字だけ見ると確かにクリエイティブ性は必要ないように思えます。

一昔前、知識の量がものいう時代であれば、法律をいっぱい勉強して、すぐに引き出すことができる人材は重宝したでしょう。

しかし今はそれは人工知能がやってくれます。

これから士業などに必要になるのは専門性はもちろんですが、新しい価値を作るクリエイティブな発想ではないでしょうか。

付加価値を加える・方法を変える

とはいってもものすごくニッチな存在になるとか、斬新なアイデアを考案するとかそういったことではなく、

「今までやってきたことにちょっと価値を付け加える」

「今までやってきた方法をちょっと変える」

「今までやってきたことを組み合わせてみる」

これもクリエイティブな発想だと思います。

例えば、税理士であればメインの仕事である「税務代理・税務申告書の作成・税務相談」から範囲を広げて何かできないか。価値を加えられないか。

最近私が考えるのは「分かりやすく教えること」です。

そんなの、今更いうこと?と思われる方もいるかもしれませんが、専門家で分かりやすく教えることができる人はそれほど多くありません。

分かりやすく教えるにはイメージで伝えるなどクリエイティブ性が必要であり、機械にはできないことです。

雑務にだってクリエイティブ性が必要

どんな仕事にもつきものの「雑務」もクリエイティブ性が必要だと思っています。

私は勤務時代は会社の中で雑務を行う部署(小さい会社は総務兼経理でした)にいましたし、独立してからも1人で仕事をしているので雑務とはずっとお付き合いしてきました。

「雑務なんて、誰にでもできるしクリエイティブな発想など必要ない」

と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

中でも「効率化」はクリエイティブな発想が必要だと思います。

今より効率化していこう、と考えない人は毎回同じ方法で、雑務を繰り返します。そこにクリエイティブな発想はありません。

例えば税金の納め方1つとってみてもそれぞれやり方は違います。

先日7月10日は源泉所得税の半期に1度の納期限でした。

知り合いの会社では、10年前と同じく、税理士事務所から送られてきた納付書に手書きをし、印鑑と通帳を持って混んでいる銀行に並んで払ったそうです。

e-tax+電子納税、クレジット納付など銀行に行かないで払う方法はあるのに検討もしないようです。

「雑務に追われて・・」という言葉をよく聞きますが雑務だって全体の仕事を支える大切な仕事ですし、そのやり方も千差万別です。

雑務に対する視点を見れば、その人の仕事観が分かる気がします。とても面白いですね。

まとめ

息子が持っている色鉛筆を見て、

「そういえば、小さい頃漫画家目指してたな・・」

から始まり、どんな仕事にもクリエイティブ性が今後求められるのではないか、ということを記事にしました。

今までにない何か新しいものを創り出すことは人間にしかできない楽しいことです。

仕事だけでなく生活面にも取り入れたいですね。

編集後記

昨日は午前中仕事、午後は税理士会の研修へ。

役員と税理士の損害賠償責任について学びました。

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