ウォレットアドレスは長い

暗号資産を利用したことがある人はわかると思いますが、

ウォレットのアドレスって長いですよね。

 

↓こういう、0xから始まる意味不明の文字列です。

 

1文字でも間違えると、

暗号資産が失われてしまうという

非常に厳しい自己責任の世界です。

 

今回、この長いウォレットアドレスを

解決してくれる「ENS」

というサービスを試してみました。

 

やり方と、今後の展開について

思うところを書きます。

※ENSで自分のウォレットを特定しやすくなった

 

ENSとは

ENSとは、「Ethereum Name Service」の略で、

イーサリアムのウォレットアドレスをわかりやすい名前に

変換してくれるサービスです。

 

さっきみたいな長いアドレスを、

例えば

「Taro.eth」とか、

「Hanako.eth」とか、

わかりやすい名前に変換してくれます。

 

インターネットで言うところの、

DNS(Domain Name Service)に似ていますね。

「Taro.com」や「Hanako.gov」といった。

数字だけのIPアドレスだと何のサイトかよくわからないけど、

ドメインを取得することでなんのサイトか分かりやすくなります。

 

ENSの場合には、あくまでウォレットの名前の取得に留まりますが、

変換した名前は

web3のサービス(NFTのプラットフォームであるOpenseaや、分散型取引所のUniswapなど)

で使えるので、「ユーザー名」としての役割も果たしてくれます。

 

ENSの取得方法

ENSの取得方法も簡単に書きます。

下記のENSのサイトにアクセスし、

https://ens.domains/ja/

 

アプリを起動し、左の「Connect」ボタンで

ウェブウォレットと接続します。

わたしはMetaMaskを利用しているので、MetaMaskをクリック。

無事、コネクト。

いつも思うのですが、

ユーザーID・パスワードが必要なサービスに比べて

本当にスムーズで心地よいです。

 

次に、取得したいと思っている名前をサーチボックスで検索して探します。

「rtomura.eth」は未利用だったので、これを取得します。

期間と、費用を確認します。

1年で0.003ETHとGas feeで大体$9.51(2022年10月時点で大体1,400円くらい)でした。

何度かウォレットを行き来して、ステップ3まで完了すると、名前を取得できます。(数分かかります)

My Accountページで、自分のEthereum Nameを選択して、完了。

なお、自分のHPやTwitterアカウントなども登録できます。

ただ、登録する都度GAS代が発生するので注意です(⌒-⌒; )

 

イーサリアムウォレットの名前で検索できる

早速、Etherscanで自分のイーサリアムウォレットの名前(「rtomura.eth」)で検索してみました。

ウォレットアドレス、ENSの満期日などがきちんと表示されました。

URLも、自分の名前がついています。

rtomura.eth | Address 0xc71f2689416883eece3c994d5009a95071aeaf12 | Etherscan

 

以前紹介した、「DeBank」という、暗号資産の管理アプリで検索してみても

すぐにウォレットアプリを特定できました。

(それにしても、財布の中身公開してるって面白いですよね。

Defiの残高や、ゲームのNFT購入、購入失敗の履歴がすべてわかると言う・・。)

 

 

複雑なアドレスなしで個人間送金ができるため、ハードルは下がったと思います。

 

ENS自体がNFT

ちょっとびっくりしたのですが、ENSサービスを購入した時点で

OpenseaにNFTが追加されていました。どう繋がっているのかいまいちわからないのですが。

ENS自体がNFTだったんですね。

ということは、「rtomura.eth」というネームのNFTを売買することもできるようですね。

(まあ、買う人はいないとは思いますが)

人気ありそうなENS買って売る、という稼ぎ方もあるのかもしれません。

 

今後の展開

このENSサービス、今後色々と実用化されていく気がします。

 

ひとつは、コミュニティへの参加IDのような形ですね。

実際、OpenseaにはENS接続がされていて、

ウォレットアドレスがrtomura.ethに変更されていました。

(あ、おばあちゃんの絵は私自身がイラストレーターで書きました。)

 

分散型取引所のUniswapもウォレットアドレスが変わってました。

 

web3の世界ではウォレット=自分のID、情報

なので自分を特定してもらえる、つまり

コミュニティに参加しやすくなるということがあると思います。

 

どこかに属するための権利証のようなもの(パスポートNFT)

を手に入れるときにもウォレットを特定しやすい方が

やりやすい気がします。

 

いずれにしてもweb3バージョンのNameサービスは

色んな場面で使われていくことが予想されますので、

気になっている方は是非お試しください!

 

まとめ

イーサリアムのウォレット名前サービス「ENS」に登録してみたので、

そのやり方と、今後の展開を予測してみました。

 

編集後記

昨日は、なんとか年内に出版予定の書籍のゲラチェックを完了して、提出。

この時期が、一番辛いですが踏ん張りどころです。

 

最近のあたらしいこと

ENSサービス

 

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