先日、税理士紹介会社からの営業の問い合わせがHPから送られてきました。

(営業はご遠慮ください、と書いてるのに・・まだまだですね、私も)

  • 初期費用、固定費無料で新規のお客様の紹介!(成果報酬のみとのこと。ただ具体的な金額記載なし)
  • お客様からの問い合わせ殺到!
  • 実際の紹介案件数○○件!

という感じでした。

私は税理士紹介会社は利用したことはありませんが(会計ソフト会社からの紹介サービスはあり)、大体顧問料の年間合計額の50%、場合によってはそれ以上かかるところもあるそうです。

このようなサービスが成り立っているということは需要があるということなのでしょうか。あるんでしょうね。

紹介会社を利用することのメリットは?

利用する税理士側から見たこのようなサービスの利点は、

  • 自分で営業しなくても良い
  • インターネットリテラシーがなくとも良い

といったことが挙げられるでしょう。

ただこのために払う犠牲としては高すぎる気がします。

このような会社から見て税理士は、営業力がない、ITリテラシーが低いとも思われているのかもしれません。だからこそ成り立つ商売なのだな、と。

税理士が自分で(リアルでもネットでも)営業をし、顧客を獲得できるのであればこのようなサービスは成り立たないはずです。

もちろん税理士を探す側から見てもメリットはありますが(無料で紹介してもらえる、自分で探す必要がないなど)、

これだけ高額な報酬を払ってしまっている税理士から満足いくサービスを受けることは難しいでしょう。場合によっては税理士資格のない人が対応するかもしれません。

こう考えると利用する側にとってあまりメリットがないサービスのように思えます。

広がってほしくないサービス

結論として私は紹介会社を利用しませんが、その理由は「メリットがない」こと以上に、「広がってほしくないサービス」と思っているからです。

SNS、知識なしで作れるHPサービス、最近ではブロックチェーン技術の進化によって「仲介を通さない、直取引」が将来的に広がると私は考えています。

(今回の紹介会社に限らず、金融、不動産、人材などの分野でも広がっていくはずです)

途中の中抜き、いわゆる「仲介手数料」が取られない(悪く言えば搾取されない)世界。私はこちらの世界を望むので、中抜きサービスになるべくお金は払いません。

(先日、本店移転登記のために3万円払いましたが。。これもブロックチェーンで自動化されれば必要ない費用だよなあ、と)

個人・会社が自前で「できること」「得意なこと」をテクノロジーの力によって証明ができるのであれば、余計な費用は発生しません。

純粋に自分たちの力で勝負できる世の中の方が良いと思っています。

何かのサービスに対して対価を払うかどうか迷う場合には、「広がってほしいサービスか」を考えるのもオススメですね。

ちなみに「税理士紹介会社」で検索すると、紹介会社よりも先に次の記事が上に出てきました。

税理士が税理士紹介会社を使わない理由 | EX-IT

「税理士側としては、絶対に利用しません」と冒頭に書いてあります。さすがです。

まとめ

久々に「・・・」という問い合わせがきたので思うところを書いてみました。

もちろん、このようなサービスを使うのが間違っているということではなくて、利用したい人はすればいいと思っています。大事なのは「自分で選択できる」ことだと思います。

編集後記

昨日は原稿のまえがき、あとがき執筆、とメール相談の回答、問い合わせ対応など。

問い合わせは、とても自分では手に負えなさそうな仕事だったのでお断りさせていただきました。

判断も開業直後よりはだいぶ早くなりましたがなかなか難しいところです。

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