先日顧問の事前打ち合わせでお話させていただいた方は、顧問税理士がまだいる、ということで

解約をして私にお願いしたいという意思を持っておられました。

聞いたところによると質問には答えてくれる、正確に業務処理を行なってくれる、ということで特に問題なさそうだったのですが、

一番の不満は

「質問しても専門用語が返ってきて、さらに質問を返しても『理解できないことが理解できない』という態度を取られてしまう」

ということでした。

今までも契約解除を考えられている方と何度かお話しましたが、意外とシンプルな理由が多いです。

知らない間に専門用語だらけになっていないか

士業などは「専門家」と言われ、一般の人よりはその分野における知識があります。

そのため、感覚が一般とズレて専門用語ばかり使っていても気づかないときがあります。

お客様は、それをすごく敏感に感じ取るようです。

私自身も経験がありまして、

「売掛金を消し込んで・・」

ということを当然かのようにお客様にお話したときに、

「すみません、『消し込み』って・・なんですか??消し去るんですか??」

と質問されました。(言葉の印象でとても強い意味に聞こえたらしいです)

経理畑でずっとやってきた私にとっては「売掛金」「消し込み」という言葉を無意識に使ってしまっていたのでした。

こういった経験も踏まえ、以後専門用語はなるべく使わないよう意識するようにしています。

「知ってて当然」の態度もお客様のモチベーションを下げる

「知ってて当然」という態度もとっていないか、気をつけるべきです。

以前クラウド会計導入支援を行なった方のお話では、

「○○申告会」というところで指導を受けた時に、「事業始めたなら簿記は必須!」という態度を取られたようで大変苦痛だったそうです。

正直、スモールビジネスで経理も自分で行う、という方であれば簿記は基本的なことだけ学んで(勘定科目の種類など)あとはテクノロジーに任せて機械的に作れば良いと思っています。

困った時に専門家の力を借りれば良いと。(そのためにいるのだし)

「知ってて当然」の態度は私も他の専門家の方からされたら一気にモチベーション下がるのがわかります。「ふんだ、やめてやる!」ってなるかも・・。(そういや昨日法務局の人がそういう態度でふてくされました。子供か)

お客様と同じ場所に一旦降りていく

というシンプルなことがどれだけ大事か、ということですね。

専門分野に目がいきがちだけど・・

こういった声を多く聞くうちに

「経営分析できます!」

「節税大得意です!」

「資金繰り対策します!」

以前に

「お客様に寄り添う」

ことがまずできているかを疑うべきかなと思います。

「あれも知っている」「これも知っている」とオレオレアピール?する前にお客様に寄り添う。

あらためて自分も気をつけようと思った出来事でした。

編集後記

昨日は、源泉税・住民税関連の届け出、メール相談受付、午後は法務局へ本店移転登記に。

Today’s New

読書「すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術」←アナログなのがかえってよかったです!

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