1日8時間労働への疑問

独立する前から1日8時間労働に疑問を持っていました。

求人情報を久しぶりに見てみましたが、やはり7時間~8時間労働がほとんどです。

私は今独立していますが、1日の労働時間は4~5時間程度です。

勤務している頃と比べて業務量が少ないというのもありますが、たまに7時間~8時間労働をすると無駄な作業が多く、非常に効率が落ちているのが分かります。

知的労働が主流となった現代、8時間労働は長すぎる

1日8時間労働は、製造業が中心だった時代に合わせて作られた常識ではないでしょうか。

工場のように工程がきっちりと決められた環境では、一日8時間労働、休憩1時間と労働時間が決められているのは合理的です。

しかし何かを考える、生み出す、知的労働者にとって一律1日8時間労働とすることに合理性はあるのでしょうか。

時間を多く与えても良い発想が出てくるとは限りません。

というよりも、8時間ずっと脳をフル活動して知的労働をすることは不可能だと思います。

管理する側にとっては1日8時間労働と決められていることは楽でしょうが、働く方としては全く合理的ではないと感じます。

時間を制限すればその時間内に仕事を終わらせるようになる

私が1日8時間労働に疑問を持つ理由としてもう一つ挙げられるのが、

人は時間が制限されているとその時間内に仕事を終わらせるようにする

ということです。

これは子育て中に気づきました。

息子を保育園に預けていた頃、どうしてもお迎えの時間に間に合う必要がありました。

リミットがあらかじめ決まっていたため、仕事の優先順位、段取り、効率化を真剣に考えるようになりました。

時間を制限されている状態に慣れると、午前中に仕事が既に終わっていたりと、むしろ8時間が長く感じられるようになりました。

一方でたまに家族から

「今日は子供の面倒は見るから。仕事いっぱいしてきていいよ」

と言われると急に気が抜けて予想以上に仕事の時間がかかってしまいました。

もし子育てによって時間を制限させられることなく、

「いつでも仕事・残業ができる」

状態であったら1日8時間労働に疑問を持たなかったかもしれません。

かける時間を減らして生産性をあげる

今は幸いなことに独立して仕事を得ているので、自分の時間の使い方は自分で決めることができます。

独立した当初は、一日4~5時間程度しか働いていないことについて勤務時代と比較し焦りを感じ、

「まずい、働かな過ぎだ・・」

と無理やり予定を入れ自分を納得させていました。

「1日8時間労働」は思いのほか自分の体に染みついていたようです。

思えば、勤務時代8時間を超え残業時間に突入し、集中力が落ちた状態で机で残業食を食べながらダラダラと仕事していた時間の生産性はいかなるものだったかと・・。

しかも「その日やるべきこと」に集中していかどうかも微妙です。

独立後は勤務時代に学んだこととして、

  • 時間を強制的に区切る(午後5時までには少なくとも仕事を終える)
  • 今日やることを決める(突然入った仕事を何も考えずに始めない)
  • 集中力があるとき、ないときによって仕事を分ける(集中力が落ちているときに重要な仕事はしない)

を心がけています。

日本の労働生産性は低いと言われて久しいですが、生産性を上げるには成果を上げるか、時間を少なくするかどちらかです。

成果は客観的な評価が必要なので今すぐは難しいですが、かける時間を少なくする(時間を制限する)ことは今すぐ可能です。

生産性をあげるには、1日8時間労働を普通と思わないことがスタートだと思っています。

まとめ

今日の記事は夫から

「勤務時間8時間のうち、4時間を会議に取られた」

と聞いたことをきっかけに書きました。

しかも4時間の会議で決まった事はわずかだそうで・・。

もしその会議に出席している人が皆保育園に子供を預けていて、退社後お迎えに行かなければならないとしたら。

きっとダラダラとした会議はしないだろうなと思いました。

独立後も少し油断するとダラダラと土日も仕事をするようになってしまいます。

自分への戒めのためにも時間を自ら制限することは常日頃から心がけていきます。

編集後記

今日は午後から話し方教室の研修。

来月の新設法人向けセミナーに向けて話し方を練習してきます。

アナウンサーの方が来られるようで、楽しみです。

« »