細谷功さんが書いた『「具体⇔抽象」トレーニング思考力が飛躍的にアップする29問』は、

仕事やコミュニケーションに必須スキルである具体⇔抽象の往復トレーニングの方法が書かれています。

この本を読むと、なぜ仕事に抽象と具体の視点が必要なのか、なぜコミュニケーションギャップが起こるのかが

わかります。

ビジネスだけでなく、日々の生活にも役立つ視点が満載なので、

思考トレーニングにお勧めです。

特に参考になった部分を紹介します。

抽象化とは、都合の良いように切り取ること

SNSなどで不毛な炎上が起きるのは、

言い争っている人の視点の高さや前提が異なる理由であることが多いですね。

例えば誰かが、「○○は△△だ」

と発言したときに、

他の人が「いや、○○は☓☓ということもある」

と発言してずっと噛み合わないといったような。

そこで著者の細谷さんは

抽象化というのは、そもそも自分の都合の良いようにばっさりと要らない部分を切り取ること

だと説明しています。

これでよく行われている争いの原因がストンと腹落ちしました。

元々抽象的な発言は都合の悪い部分を削ぎ落としているのだから、

ツッコミどころが満載で、いくらでも反論しうるものなんだな、と。

具体的なことを言っていたらきりがないから、川上で一つの本質にえいやっとまとめている。

ですので川下である具体的な反論はナンセンスということですね。

もし反論するのであれば、同じ前提(川上の視点)でズバリしなければいけないということだと思います。

具体性が求められる仕事が向いていない理由が分かった

私は長い文章やマニュアルを読んで一つ一つ理解するよりも、

まずは全体像をつかんで、目次を作り、構造化して図解などを使って視覚的に理解することが好きです。

本を出版するときも同じで、まずは全体のコンセプトを作り、

その中で中身(具体性)を調整していきます。

人の話を聞くときも、

「で、本論はなにか?」

ということばかり気にしてしまいます(せっかちで嫌われそう)。

実はこういう人間は抽象化が得意な人だそうです。

(たまにまとめきれなくてうぬぬぬぬ・・となりますが)

このような人は、会社員の場合は

上司から事細かに指示されるよりは、ざっくりと目的だけ伝えられあとは任せてもらえる

仕事のやり方が向いているそうです。

逆に、具体性を求める人は手取り足取り細かく指示されることを望んでいるようです。

自分がどちらのタイプなのか、そして指示する上司は部下がどちらのタイプか

見極めることが大事ですね。

ちなみに私は先程書いたように抽象化が好きなので(この仕事はなんのためにあるの?から始まる)、

具体的な指示ばかりの仕事は向いていませんでした。

(だからいまここにいる)

具体⇔抽象を往復できる人は格段に視野が広がる

とはいえ、抽象的な視点ばかりでも

「あの人の言っていることはふわっとしすぎていてわからない」

と言われてしまうので

抽象⇔具体を自在に行き来できることが

大事ということがこの本に書かれています。

これは私も思うところがあって、

お客様に自分だけわかったつもりになって抽象的な説明ばかりになっていないか、

たとえ話をもう少しいれるべきでないか、

など戒めとなりました。

そして抽象⇔具体を行き来できれば無用なコミュニケーションギャップからも

解放されると確信できます。

 

まとめ

細谷功さん著『「具体⇔抽象」トレーニング思考力が飛躍的にアップする29問』は

ビジネスよりの本ですが、日常の人とのコミュニケーションギャップを避けるにも有効な本です。

思考力を格段にアップさせてくれる本ですので、お勧めです。

編集後記

昨日は依頼のあった記事の執筆を中心に。コロナ関係を書きました。

最近のあたらしいこと

NINJAWifiレンタル

ヨガマットの上で運動

エプロン作り

もはやワンピース?という形のエプロンですが、襟ぐり処理と、ポケット付まで完了。

毎日少しずつ作るのが楽しいです^^

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