新刊を出版しました

先日、『クラウド会計を活用した電子帳簿保存法対応の実務』という本を

日本法令さんから出版させていただきました。(ご購入いただいた方に無料セミナーも行う予定です)。

 

この本のところどころに、自分の意見を書いたコラムを挟んでいます。

 

 

専門書でコラムがある本は少ない

私が読んだ限りですが、

このような電子帳簿保存法や税法などのお堅い専門書で

コラムが書かれている本はあまり見たことがありません。

 

大体が、条文や取扱通達、役所のQ&Aの転載をして

説明をしているイメージです。

 

そもそも著者も組織名だったりして、

どんな人が書いているのかよくわからない

本が多いですよね。

 

そういった本と差別化するために、

なるべく自分の考えていることを、

自分の言葉でコラムに書きました。

 

集合知をまとめた本はChatGPTに取って代わられる

というのも、

単に条文や取扱通達などをまとめた本であれば、

今後AIに任せた方が良いだろう、と気づいちゃったからです。

 

ChatGPTは、2022年にOpen AIからリリースされた

チャットbotで、テキストで質問するとテキストで回答してくれるツールです。

動画にもしています。(税理士は今後なくなりますか?と自虐的に聞いてみました)

 

ネットでググれば、当たり障りない説明をした

サイトはいくらでも出てきます。

それらの集合知がChatGPT。

今後精度がもっと良くなれば、

「○○法詳解」

といったそれっぽい本をあっという間に1冊書けてしまう日が来るでしょう。

 

集合知と差別化するには

AIが要領よくまとめてくれることを

人間がやっていても太刀打ちできませんし、

モチベーションも上がらないですよね。

 

では、どうやって集合知と差別化すれば良いのか。

それは、「個人としての、体験、意見、偏見(?)」

と考えています。

 

ChatGPTを見てると気づくのが、

「あ、これGoogleの上位に出てくる

記事とそっくりだな」

ということなんですよね。

 

これは当然で、

ネットの集合知を要領よくまとめた

ものがChatGPTだからです。

 

こういったごもっともな「みんなの意見」と違う

ことを発信しなければ、

ネット記事でも、本でも、

価値がなくなる時代と考えています。

 

自分の偏った意見をコラムで書きたい

というわけで、

AIと同じことを書いてても仕方ないので

なるべく自分の偏った意見を発信するのが

今後の戦略と本気で考えています。

ChatGPTを見て同じ意見だったら逆にまずいと。

 

今回出版した書籍にも、

自分の偏った意見をコラムに書いています。

がっつり法律の説明も書きましたけど、

実はコラムを書いてる時が一番充実していて楽しかったです。

 

「わたしは電子帳簿保存法について知りたいんだ、

あんたの意見はいらん」

と思われるかもしれませんが、

そうでもしないと「わたしの」アウトプットが

できなくてフラストレーション溜まっちゃうんですよ。

(余計なことを書かせていただいた編集者さんに感謝してます)

 

でもこういった「余計なこと」しか

人間にできることはもはや残ってないんじゃないか、

とも最近思います。

 

そうそう、人は食べ物だけでなく頭の中で考えることも

アウトプットしないと病むようです。

効率の良いインプットとアウトプットはAIに任せて、

人間は非常に偏った、余計なインプットとアウトプットをしていくことが

大事と考えています。

 

まとめ

実は、本の「コラム」を書いているときが一番充実している理由

を書きました。

AIの発展は本当にすごく、

人間に残されているやるべきことは

偏った意見を出していくことだけかな、と感じています。

 

編集後記

昨日は、個別相談。

私のTwitterの投稿を見てくれていた方でした。

自分の発信は誰かが見てくれてるんだなあと

しみじみ嬉しく思いました。

 

最近のあたらしいこと

がま口キット

初めてがま口を作ってみたいと思い、買ってみました!週末が楽しみ。

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