学校を卒業して、これから働く人たちのために今実際に働いている先輩である私たちにできることって何だろう、と考えてみました。

それは、「選択肢はたくさんあること」を知ってもらうことなのではないかな、と思いました。

親世代の常識をまず見直す

今社会人1年目の親世代は50代~60代。バブルを経験し、終身雇用が当たり前の時代だった人たちです。

そんな人たちから見たら子供に安定した大手企業への入社や、公務員などを勧めるのは普通でしょう。

就職人気ランキングには相変わらず銀行、保険会社、航空会社、メーカーなどが並びます。

しかし、経済が安定し大手企業に入社していれば一生安泰だった時代は良いかもしれませんが、今は当然環境は違います。

それに、ランキングには載っていなくとも魅力的なベンチャー企業は数多くあります。

昔と違い、今は何もかもがスピードが早く、一つの会社に勤めあげることももはや普通ではなくなっています。

これから社会に出ていく人たちとは環境も価値観も違うということを前提に話をしなければいけないと思います。

子供が社会に出るころは日本はどうなっているか

ちなみに、私の子供は現在14才。大学まで行くとなるとあと8年で社会に出ます。

その頃私は40代半ばです。きっと現役で働いていることでしょう。

子供が働きだす時期に自分も現役でいられるのはありがたいです。(仕事がなくなっていなければ、ですが(^^;)

同じ時代に働く先輩として、子供にアドバイスをすることは可能だからです。

さて、あと8年で日本の働く環境はどう変わるのか。

私の希望的観測として正社員そのものの意味がなくなり、専門性を生かした働き方が中心になっていくことを望んでいます。

リモートワーク、クラウドソーシング、同一労働同一賃金の流れも少しずつ進んできています。

働き方にしても電車に乗って会社に行くことだけが選択肢でないことを教えることが重要だと思っています。

選択肢は一つじゃない、色んな道を進んでいい

日本には昔からの根強い文化(終身雇用、年功序列、正社員重視など)があります。

経験値の少ない若者にとっては、どうしても固定の価値観に影響されやすい傾向にあると思います。

特に親や、新卒で入社した会社の直属の上司など、身近な人達からの影響は大きいでしょう。

若者が過労死した、うつ病になったという話を聞くと「会社を辞めればいいのに」「もっと上の役職の人に訴えれば良いのに」という意見がでます。

しかしそれは様々な経験をして乗り越えることができた大人たちから出る発想なのであって、まだ自分の軸を持つことができていない卒業したばかりの若者にはできない発想だと思います。

パワハラや無理な残業が続くと感覚が「麻痺」してくるので猶更です(私も経験があります・・本当に何も考えられなくなるのです)。

そんな状態の人に「正社員として入社した会社に勤めあげる」という選択肢は数多くの働き方の選択肢の1つにしか過ぎないということを教えることは先に社会に出た者の責任であると思います。ましてや追い込むようなことをするのは問題外だと思っています。

まとめ

これから働く人たちは、親、大手企業に勤める大学OB、大学教授など身近な人達だけでなく様々なところで実際に働く人たちの生の声をきくことが肝要です。

先に社会に出た先輩である私たちも、若い人たちが安心して社会に出られるよう「選択肢はたくさんある」ということを自ら実践し、伝えていくことが大事だと思っています。

 

編集後記

三連休、特に予定がなかったので家で映画「ローマの休日」を観ました。

ずっと昔に観ているはずですが、色々な発見ができて新鮮でした。

イタリア人の商売人気質や良い意味で適当な(^^;雰囲気がいいな~と思いました。

(もちろん、オードリーヘップバーンの美しさも格別)

情報の洪水や、時間に追われる日々を送っていると忘れがちな適度な「余裕」を持つことって大事だなあと思う三連休でした。


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