先日、とある雑誌の出版社の方とお話をしているときに「インターネットビジネス(ネットビジネス)」という言葉が出てきました。

自分自身もHPやブログなどでたまに使ってしまっています(すみません)が、いざしっかりとした定義を考えてみるとはっきりしないものです。

ネットビジネスというくらいだから、ネットだけで完結できるかと思いきやそうでないものもあります。

たとえば、せどり。インターネット物販などとも呼ばれます。

私も少し経験したことがあり(Amazon)分かるのですが、FBA(fulfillment by amazon。Amazonの倉庫に送ると注文・出荷・配送等をAmazon側で行ってくれる)を使う場合は別ですが、自分で仕入から梱包・発送する場合割と手作業が発生します。

一口にインターネットビジネスといってもアナログ的な作業を含むものもたくさんあります。

そこで、自分なりにインターネットビジネスの定義を考えてみたところ、

  • 今までにあったビジネスを、主にインターネットを使って、より小規模に行うことができるビジネス

なのかな?という結論にたどり着きました。

類型・特徴などまとめてみました。

せどり

冒頭で説明したせどり。主にインターネットを使って商品を安く仕入れて、高く売るビジネスです。

自分でサイトを構築する他、BASEやStoresなど外部サービスを使ってネットショップを持つ、Amazonや楽天の出店サービスを利用する方法があります。

ただ先程も説明したとおりAmazonのFBAなどを利用しない場合には梱包・発送などを自分でやる必要があり手作業が多く発生します。

仕入先も、ネットショップだけに限らずレアな商品が売っている実店舗を利用している方も多く、足・時間も結構必要になるビジネスです。

国内だけでなく、海外(輸入・輸出)展開されている方もいます。

アフィリエイト

広告を提供しているASP(Application Service Provider)と契約し、自分のサイトに広告を貼って広告収入を得るビジネスが、アフィリエイトです。

大手の広告代理店が行ってきたことを、個人・ベンチャーなど小規模でも行えるようになったイメージでしょうか。

例えば、「Amazon Associate」は、自分のサイトにお勧めの商品のAmazonへのリンクを貼って、リンク経由で実際に購入した方がいれば何%かの報酬が自分に入ってきます。

各広告によって、「商品が購入された時」「契約が実行された時」など報酬の条件が違います。

自分のサイトの審査が通れば行うことができるので、他のインターネットビジネスと組み合わせて行っている方も多いようです。

得意分野、専門分野で勝負する方が多いですが、インターネットだけで完結できるかというとそれもまた微妙です。

例えば商品・サービスを紹介するときに自分が購入・利用していなければ読者に役立つ評価はできません。

以前出会った子育て商品・サービスを紹介するサイトを運営されていた方は、紹介する商品・サービスを利用するために出かけることが多く、決して家の中で完結できるものではないということをおっしゃっていました。

アドセンス

アフィリエイトが広告をクリックして実際に購入・契約に結びつくなどの条件が必要になるのに対して、広告がクリックされたときに報酬が入るのがGoogle Adsenseです。

表示される広告は、Googleが訪れた人に合わせて変えてくれます。

したがって運営者はサイトのPV(ページビュー)数を稼ぐことができればある程度の報酬がはいります。

ひとまずブログを運営してある程度の記事数になったところで契約する人が多いです(当ブログにも少し貼らせていただいております)。

クリックされれば報酬、ということでアフィリエイトよりはハードルが低く、インターネットビジネスの代表格かなとも思います。

オンラインサロン・オンラインスクール

月額費などを徴収し、インターネット上でサービス(FacebookをはじめとしたSNS、Slackをはじめとしたチャットグループへの参加、研修動画・Webマガジン等による情報提供など)を展開するビジネスです。

オンラインサロンは今まであったファンクラブのようなものから本格的なビジネス用まで幅広くあります。

特定の分野を体系的に学ぶことができる、インターネット上で運営されるオンラインスクール(プログラミングスクール)も類型としては似ているかなと思います。

これらも以前より存在する「ファンクラブ」「経営塾」「起業塾」「習い事」などが一部インターネットに置き換わったものかなと考えています。

今後高校・大学・大学院などのアカデミックな分野にもどんどん進出していきそうな気がします。

例えば角川ドワンゴ学園が運営する「N高等学校」という通信制高校がありますが、VR(virtual reality)

を使った入学式、ニコニコ動画で授業、Slackでホームルーム、など話題です。

これらのサービスの主なコミュニティ手段はオンラインではありますが、リアルな集まり・つながりもある点が良いです。

まとめ

インターネットビジネスの定義と類型を自分なりにまとめてみました。

よくよく考察してみると、今までにあったビジネスをインターネット等のテクノロジーを利用してより便利に改良したものがほとんどではないかと。

どちらかというと個人の「副業」として語られることが多いですが、私の周りでは副業レベルにとどまらない人ばかりです。

その範囲はこれからどんどん広がると考えています。

編集後記

昨日は、9月決算のお客様の申告の準備を。そして週2回通うと決めたスポーツジムへ。

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