独立して8年。

税理士として自分自身も事業をしてきましたし、

様々な経営者の方とも接してきました。

 

その中ですごく感じたのが、

「◯◯(営業だとか、経理だとか)だけしてればいい」

が全く通用しないということなんですよね。

※数字は見れるけど、営業はしたことなかった

 

営業ができなかった自分

まず、自分の話をさせてください。

私はずっと外資系企業の経理畑を歩み、

税理士法人勤務を経て独立しました。

 

ですので、会計、税務など「数字」は人より

理解しているつもりです。

 

しかし、あるとき気づくんです。

「あれ、仕事ないじゃん」。(←当たり前)

…仕事をとってくる営業経験を全くしてこなかった

自分にとって、

「自分で仕事を得る」

営業は、想像もできなかったんですよね。

 

そこから、焦ってブログを書くなどの

営業を開始するのですが、

軌道に乗るまで相当時間がかかりました。

 

経営者は、ある程度なんでもできる必要がある

私の場合は、「営業」がネックでしたが、

「数字」がネックになる経営者もたくさんいると思います。

 

例えば、勤めていた会社でトップの営業成績を上げている方や、

ものすごく技術力があって重宝されている方が

独立されるケースです。

 

営業力や技術力があって、仕事は得られているけど、

数字や経理がわからなくて会計・税務がぐちゃぐちゃな状態に

なってしまっている。そんなケースを何回か見ました。

 

先日こちらの本を読んだのですが、

日本は従業員だけでなく社長の流動性も低いようです。

起業のファイナンス増補改訂版

 

社長の流動性が低いということは、

全体を俯瞰できる経営者経験が

ある若手の方が少なく、

一度社長を始めたらなかなかやめられないということです。

 

米国のように、若くして経営者として成功して

また新たに違う会社のCEOとして迎えられるような

文化がないため、社長の負担が相対的に大きいと思うんですよね。

 

創業時から税理士、弁護士などの専門家の

厚いサポートを受けるのも資金的に難しいですし、

社長が数字にある程度通じ、かつその重要性をわかっていないと

バックオフィス的なことは

後回しになってしまう悪循環があると思います。

 

独立・起業というと

なんらかの「スペシャリスト」をイメージされる方も多いと思いますが、

意外なほどに「バランス」も大事と感じます。

私が見てきた経営者さんも、

営業・技術だけでなく数字にも

幅広く通じている(又は独立後に勉強している)

バランスの良い方のほうが上手くいっている気がします。

 

「◯◯だけしてればいい」が良いなら

もし、

「私は数字だけ見ていたい!」

「私は技術開発だけしていたい!」

「私は営業だけしていたい!」

という方であれば

優秀な方を経営者に招くか、

会社員のままでいるほうが良いかもしれません。

 

独立・起業=すごいというわけではなく、

その人に合った働き方があると私は思っています。

 

(私は会社員としてどうしても不適合だったので

逃げるように独立しました。こういう人間もいます)

 

自分に合った環境を選択することが必要と考えています。

 

まとめ

8年間自分で事業をして、

経営者さんと接してきて、

あらためて

「◯◯だけしてればいい」は独立・起業には

向かないなあと思ったことを書いてみました。

何事も柔軟性を持って楽しめる人のほうが

独立起業は向いていると思います。

 

編集後記

金曜日は、久しぶりに息子と二人で外食。

大好きなチェーン店、ガヤガヤしてたけど美味しくて満足。

帰りは夜の鶴岡八幡宮を見てのんびり帰りました。

 

最近のあたらしいこと

三浦パン屋 充麦

近くのお寺内でマルシェをやっていたので購入。

ハードパンは初めてだったけどとっても美味しくてリピ決定!

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