無理に「何者か」にならなくていい
10/122020
カテゴリー:ライフハック
週末に、とあるオンラインセミナー(テーマは「人は変われるか」)
に参加したのですが、
色々と考えさせらました。
特に、いま盛んに叫ばれている
「フォロワーをいっぱい作ろう」
「ブランディングをしよう」
「インフルエンサーになるためには」
といった「自分、自分」の行き過ぎた考え方に
疑問を持ちました。
セミナーの感想も含め、
徒然なるままに思うところを書いてみます。
※何者でもありません※
自分らしく生きるためには、「何者か」にならないとダメ?
とあるSNSのインフルエンサーの方が、
「自分らしく生きるためにはまずは影響力をつけることから。『何者か』になることが大事」
といったことを発信していました。
この「何者か」
というのは概念として曖昧ですが、
何か大きなことを達成した、ということだったと思います。
例えば、「副業で年商○○稼いだ20代会社員」とか。
確かにインフルエンサーと呼ばれる人は
既に「何者か」であり、多くの人に知ってもらっています。
ただ、多くの人にとって
「何者か」になることは簡単なことでありません。
そして、私は
自由に、充実した人生を過ごすためには
何かを達成し、たくさんの人に称賛される「何者か」になる
必要はないと思っています。
なぜかというと、下の理由からです。
信念を持って生きている人は、それだけで自由
その理由のひとつが、
何か分かりやすい成功、達成をしていなくても
信念を持って生きている人は自由だからです。
そしてそういう生き方をしている人には
自然と人が集まってきます。
先日セミナーを開催していただいた方も、
敢えて貧乏自慢をするような方ですが(でもやろうと思えば稼げる)、
信念を持って生きているので、多くの人に信頼され
毎日が楽しい、幸せとおっしゃっていました。
他者を「内包する」生き方のほうが豊か
もうひとつの理由が、
無理に「何者か」になって、
「フォロワー○○人目指してます!」
という生き方は果たして幸せなのだろうか、と思う点です。
フォロワーは、その方ではなく、
無理に作った「何者か」に惹かれているだけかもしれません。
むしろ「自分は特別」という考えを捨てたほうが豊かになれるのでは、と感じます。
『幸せになる勇気』
の著者である哲学者の岸見一郎さんが書いた本で、最近見かけたのが
「他者を内包する生き方」
のススメでした。
ちょっとスピリチュアル的な話ですが、
「他人の立場になる」
をもっと踏み込んで「他人を自分の中に内包する」
生き方のことです。
つまり、他人に起こることは自分にも起こりうると想像力を持つということです。
例えば貧困状態の人を見て、「怠けたからだ」というのではなく、自分ももしかしたら・・という気持ちを持つことです。
この他人を内包する生き方は、
まずは他人の意見を自分に取り入れられる、
人と人との間に優れている、劣っているというレッテルを貼らない、という意味で
豊かな生き方のヒントになると思っています。
「自分は他人と同じ」と思う生き方
他人を内包する生き方は、
「何者か」になることとは真逆で、
自分は他人と同じであると認める生き方です。
もちろん、
私のようなフリーランスは自身をアピールしなければいけないですし、
他人と全く同じ生き方をする必要はないですが
ちょっと成功したくらいで「自分は人とは違う」と思わない、
ちょっと失敗したくらいで「自分はだめだ」と思わない、
そして無理に「何者か」になろうと思わない、
ということが大事だと考えています。
まとめ
無理に「何者か」にならなくていい、
と思った経緯と理由を書きました。
編集後記
週末は、天気が悪かったので、執筆を進めたり、裁縫をしたり。
最近のあたらしいこと
とある出版社から雑誌執筆依頼