Z家族を読んで。メンター親も悪くないと思った
- 2025.12.03
- 人間関係
博報堂生活総合研究所というところが出版した「Z家族」という本を読みました。

この本ではコアZ世代(2003年〜2006年生まれ、2025年現在19歳から22歳)とその親世代である団塊ジュニア世代(概ね1970年前半生まれ、2025年現在だと50代前半)の関係がこれまでの親子とかなり違っていることを中心に書かれていました。
私は現在47歳、子どもは23歳ということでこの本でいうZ家族に大体一致するので、気になって買ってみました。
サブタイトルに『「若者と親」の近すぎる関係』と書かれているので、過干渉を批判する本なのかな、と思ったら全然違いました。
データに基づき、Z世代をとりまく誤った印象をくつがえす、とても面白い本でした。
Z世代の幸福度の高さ
薄々感じてはいたのですが、メディアで言われてるほどZ世代の若者は不幸ではないようです。
大人たちは日本の良い時代を知らない、だからかわいそうと言ってるけど、若者の幸福度は爆上がりしている。
それが、データにも示されていました。

出典:[新連載]Z世代の幸福度爆上がり、最強メンターは大卒共働きの両親:日経ビジネス電子版
その鍵となっているのが、「親(特に母親)との顕密な仲」となっているようです。
私が子どものときは、母親が専業主婦だった人も多いはず。そうすると、子どもが成長するにつれ話題は限られてしまいますが、今は母親がどんどん社会に出て働いている。そうすると、母親が「生活を頼る人」から「生活から人生全般まで頼るメンター的な存在」になってきているということです。
単に頼る存在ではなく、メンター的、というのが職場の先輩みたいで面白いですよね。
自分との違いが明らか
この本を読んでいる間に、自分の19歳〜22歳頃のことを思い出してみました。ちょっと暗くなりました笑。それくらい、あまり幸せではなかった気がします。

通っていた地元の小学校
この本にも書かれていましたが、親にぶたれたことがない若者が増えているようです。さらに、コンプラが厳しくなって少子化も進んでいるから学校や社会でもあまり手をあげたり怒ったりする人がいなくなったということなんですね。(これは当然のことで、良いことだと思います)

正直、私が子どもの頃は、割とどうしようもない大人が多かった気がします。八つ当たりなんじゃないの?というくらいに理不尽なことで怒って手を上げる先生、いました。
まだ子どもが多い時代だったので「代わりはいくらでもいる」世界。学生時代、アルバイト先でも威圧的な態度をとるような大人はたくさんいました。嫌な思い、たくさんしたかもしれない。

高校生のときは飲食店で働いていました
だから、私は「自己肯定感」が低いのは自負しています。自分の代わりなんていくらでもいるし、世の中は自分のことなんて全く気にかけていないと思っています(あ、メンタルはやられてません大丈夫です汗)。基本姿勢として。
でも、息子や年齢が近い姪っ子、甥っ子を見てると全然違うんですよね。「それ本音?嘘言ってない?」と思うくらい素直で優しい。小さい頃から大切にされ、ここにいていい、という肯定を受け続けると全く違う人種が出来上がるんだな、と思ったのです。

自然と義母と手をつなぐ息子
もちろん、私のように肯定されることが少なかった人間は、なにくそー!というハングリー精神は出た気がしますが…
要らない苦労はしないほうがいいんじゃないか。本を読んでそんな気がしました。
メンター親であることは嬉しい
この本のキーワードとして「メンター親」という言葉があります。
昔の親はヒエラルキーの支配関係だったけど、
今の親は先をいく先輩のような存在なのだそうです。
確かに、私は今息子から生活や仕事、そしてお金や人生などありとあらゆる話をしています。先日は、初めて二人で沖縄旅行しました。普段離れて暮らしているから、いろんな話ができてよかったです。

今の私くらいの世代だと、「20歳を過ぎた子どもと旅行なんて恥ずかしい」と思う人もいるかもしれませんが、この本では推し活を一緒にする、服を貸し借りするなど、一緒に活動する親子が紹介されていて周りにもいるんだ、と思いました。

一緒に暮らしてた時は勝手に洋服着てたかも…(息子すまん)
個人的には、仲が良い分には問題ないんじゃないかな、と思っていますし、周りも好意的な人が多いです。自立とはまた別の話だと思いますし。
私は小さい頃に母を亡くしているので、「母と子の関係」を見ることなく子どもを持ちました。手探りで大変ではあったけども、「理想の母親」といったしがらみがなかったのは良かったかもしれません。(代わりに世間や周りで言われることもありましたけども。。。)
息子が小さい時私はずっと外で働いていたし、彼の祖母も自営で仕事をしていました。つまり、彼は「家で家事だけしている女性」を見たことがないんですよね。それが当たり前だからか、「家事は女がやるもの」といった感覚がないようです。息子、料理かなり丁寧ですし。

いずれにしても、少し先を歩く「メンター親」であることは、「支え合って生きられる」可能性を秘めており、親としても嬉しいです。もちろん、子どもから教わることだってあるし趣味も共有できて楽しいです。(息子、私より昭和の俳優や歌手に詳しいくらいですからw)
編集後記
週末は、ピアノを弾きにバーへ。
サティの曲はマインドフルネスをしているみたいで、心が落ち着きます^^

【趣味のピアノ】ジムノペディ第1番/サティ|Ryoko Tomura(戸村涼子)
最近のあたらしいこと
くるみレーズンの天然酵母パン
いつも手作りしているパンを少しアレンジ。くるみとレーズンを入れてボリュームアップしてみました。かみごたえがあっていいです^^


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