仕事を楽しもう?

最近サイバーエージェント出身の木暮太一さんが書いた「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」を読みました。

内容は経済学の古典とマルクスの「資本論」とお金の哲学を扱ったベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」の共通点を整理し、どのようにすれば人々が現状のしんどい働き方から抜け出して幸せに暮らしていけるか、というものでした。

時間術やワークライフバランス等、枝葉の話ではなく根本的な考え方という大きな森をとらえている内容で大変興味深かったです。

話としては単純で、

人間が仕事を通じて得る幸せ(自己内利益)=仕事(年収・昇進)から得られる満足感-必要経費(肉体的・精神的苦痛)

をいかに増大させるかというお話でした。

自己内利益を増やすには必要経費(肉体的・精神的苦痛)を減らすという方法があります。

では、肉体的・精神的苦痛が少ない仕事(得意な仕事・好きな仕事)をすればいいのかというとそれも違うと著者は言います。

企業に勤めている限り効率よく得意な仕事をしても新たな仕事の追加が降ってくるだけだし、好きな仕事も好きは好きでも「嫌なこと」が全くない仕事などありえないからです。

実際に好きな仕事をずっとストレスなく続けるのは「好き」を仕事にする時点で難しいのかもしれません。

そこで「仕事を楽しもう」という発想が出てくるのですがそれは本来「仕事に興味を持とう」という意味ではないか、と書かれており私も賛同しました。

いくら「仕事を楽しもう」と言われても興味のない仕事を楽しむことは到底できないからです。

資格を取ってから税理士の仕事に興味を持った

おかしな話ですが、私は税理士の資格を取った後に税理士の仕事に興味を持ちました。

正直税理士試験を勉強しているときは税理士が日常どういう仕事をしているのかよく分かっていませんでした。

資格を取ってさあ、税理士として働くぞというときにふと税理士の仕事って・・?と考える有様でした^^;;

私の場合は元々一般企業での経験が長かったため特にそうだったのかもしれません。

でもそのおかげ?か税理士の仕事について色々な興味(疑問)を持てるようになりました。

例えば

  • なぜ税理士は他の仕業と違って「先生」と呼ばれることが多いのだろう
  • なぜ税理士はゴルフ接待が多いのだろう
  • なぜ税理士事務所の職員は給料が安いのだろう
  • なぜ電子申告が進みクラウド環境も整ってきているのに税理士は看板を掲げる1つの事務所を拠点にしなければならないのだろう
  • なぜ税理士業界は時代の流れに逆らいアナログな部分が多いのだろう
  • なぜ税理士事務所は繁忙期の残業は当たり前と思っているのだろう
  • なぜ税理士事務所のホームページはみな同じように見えるのだろう

など。

実際税理士の仕事内容(申告書作成、記帳代行等)について私は好きかどうか・・というと疑問があります。

しかし上記のような興味をずっと持ち続けるというこがこの仕事を楽しむことなのではないか、と思いました。

逆に上記のような興味を持てずに「現状が当たり前」と思えるようになったら仕事としては楽しめなくなったということの兆候だと思います。

 

これからも税理士業界に興味を持ち、情報を発信したいと思います。

編集後記

季節外れの風邪に息子とともにひき中。

この時期、夜はまだまだ涼しいので注意が必要ですね。

 

 

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