専門家でないと操作できないシステムは必要なのか
11/132020
カテゴリー:ITに対する考え方
日頃、税務といったおかたい仕事をしていると
もう少し、ユーザー目線のシステムであれば・・
と思うときがあります。
例えば、年末調整。
以下は、とある税務ソフトの年末調整システムですが、
紙をそのまま画面にしたような感じですし、
入力する気がなかなか起きません。
もちろん、紙を配布してお客様に記入してもらうのは、
選択肢にはありません(というか私も正しく記入できるか自信が。。)
もはや、これまで。という感じのごちゃごちゃ加減です。
(題名長い〜)
(こんなに複雑になってしまったのは、この人の場合は税金を重くしましょう、軽くしましょう、といった「特例」が多くなったからです)
そもそも、専門家でないと入力できないシステム(紙)は必要なくなっていくのでは?
と考えています。その理由を書いてみます。
クラウドで情報共有が前提だから
まず、いまの時代はクラウドで情報共有が前提だからです。
情報(データ)は一気通貫させることが基本で、
わざわざ専門家と分断する必要はありません。情報は即共有です。
先日利用した国税庁運営の「年調システム」は、
専門家以外の方を意識した作りでその点は素晴らしいと思ったのですが、
いかんせんクラウドシステムでないため(データのエクスポートはできるとはいえ)、
データの即時共有ができないのが残念です。
情報(データ)は作成した当事者から
一度も手を加えられず、そのまま活用できることが必要と考えています。
役割はシステム内で分担できるから
とはいえ、
「税金など元々複雑なものをシステムにするのだから、システムも複雑になってしまうのは仕方ないだろう」
という意見もあるかと思います。
ただ、この問題はシステム内の役割分担で解決できると思っています。
例えば人事労務freeeという給与・年末調整ソフトは
入力をする人(専門家以外の人)、チェックをする人(税理士など)
の役割分担がシステム上可能となっています。
見る画面が異なります。
入力をする人は
アンケート形式で答えていくだけで、
実際裏で作成されているもの(会社で保管義務のある各種申告書等)
を見ることはありません。
実際、見る必要はないと思っています。
下記はSmartHRというソフトですが
従業員の方が入力しやすいようにヒントを設定できたり、
ユーザー目線で好感が持てます。
「年末調整は、年間の給与に対する所得税を精算する手続である」
「保険料を支払うと所得税が安くなる」
という基本的なことは知っていたほうが良いですが、
細かい計算方法まで知る必要はないと考えています。
リアルタイムで情報共有をした上で、専門家と分担できる仕組みが大切です。
まとめ
複雑になってしまった税制に対処するには
専門家が必要ですが、
即情報を共有でき、
役割分担が可能なシステムであれば
専門家でないと操作できないシステムは必要なくなっていくのでは?
と考えています。
余計な作業を増やさないためにも、
情報(データ)の一気通貫ができ、役割分担が可能なクラウドシステム
が理想です。
編集後記
昨日は、ZOOMで税務相談を。Youtuberの方でした。
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