株式会社ぎょうせい様の月刊雑誌『税理 2021年6月号』の特集

「これならできる!DX税理士事務所」

に記事を執筆しました。

ひとり税理士+クラウド会計専門だからこそできるDXを書きました。

執筆にあたってあらためてDXについて考えてみました。

DXという言葉は意識していない

正直、この執筆依頼が来たときは

「DX」という言葉があまりピンときませんでした。

ましてや、「DX先進事例」なんて紹介していただけるほどの

すごいことなんかしてるかなあ、と不安に思ったほど。

ネットや書籍でDXを調べてみましたが割とふわっとしているというか

つかみどころのない概念ですよね。

というわけで記事のはじめに、

DXの定義を「私が望ましいと考えている世界を実現するために主にITで実現できること」

と明らかにしました。

あくまで「私が」ということで俺様的な感じですが、

実際、DXってその人・会社によって定義は異なるかと思っているので

良いかな、と考えています。

私が望ましいと考えている世界は「お客様が数値の主導権を握ること」です。

私がDX(なるもの)を達成できている理由

書いていて、

すごいこと別にしていないけど私がDXなるものを達成できている(できているように見える)

理由は、単に環境だと気づきました。

その環境というのは、

「ひとりでやっている」

「来ていただきたいお客様に絞り、件数を増やしていない」

という点に尽きます。

ひとりで自由にIT使って効率化できるし、

ITリテラシーのあるお客様に依頼していただいている。

ただそれだけかなと考えています。

(元々IT効率化が好きということもありますが)

実際に関与しているお客様の事例を図解で説明もしています。

他の税理士事務所の事例も拝見しましたが、

(ITリテラシーのレベルが様々な)顧問先や従業員を抱えている、となると

さまざまな障壁があることを知りました。

当然規模もお客様の数も多いほどDXのハードルは上がるはずです。

付加価値ってなんだろう

この特集にも書かれていたのですが、

DXで空いた時間を「高付加価値業務」に充てることが大事ということがよく言われます。

「経営の専門家」「コンサルティング」などが紹介されています。

ただ、私は「付加価値」もDXと同じくらい曖昧な言葉だなあと思っていて、

例えばいま私が「経営の専門家」になれ、と言われても無理ですね。

あくまで税務の範囲でしか私はサポートできない。

(社長と肩を並べるくらいすごくなれという意味ではないかもしれませんが)

あまり言葉に拘らない方が良いと思っていて、

自分が人よりも苦労なくできること(強み)を活かしてお客様

に役立てればなんでも良いと考えています。

私の場合は、テキストや図表ベースでの丁寧な説明、ITによる経理効率化などが比較的得意

(一方ユーモアのある話をするとか、節税提案などは得意じゃない)なので、

そこに集中していこうと考えています。

ひとり税理士だからできるDX

ひとりで事務所を運営していく税理士はある意味

DXし放題です。

特にお客様0の状態から独立すれば

望むお客様に来ていただけるよう最初から工夫することができます。

(最初のうちは依頼いただくのに大変ではあるのですが)

この記事でも「入り口から整備する」ことを強調しました。

そもそも「どんな方でもお気軽にご依頼ください」

と思っている税理士の方は多くないはずです。そんなことしたら、自分も、従業員も疲弊してしまいます。

「こういうお客様に来て欲しい」

というのはアピールしすぎるくらいでも良いと考えています。

こういった入り口戦略を自由にできるひとり税理士のメリットは

大きいと考えています。

まとめ

『月刊税理2021年6月号 これならできる!DX税理士事務所』に執筆したことをきっかけに、

ひとり税理士だからこそできるDXをあらためて感じました。

色んな規模のDX事例が紹介されており参考になるかと思いますので

よろしければ是非お読みください。

税理 2021年 06 月号 [雑誌] | |本 | 通販 | Amazon

 

編集後記

金曜日は、ZOOMで同業者の女性に個別コンサルティングを。

キャリアが似ていて、話が通じる楽しさもありました。

 

最近のあたらしいこと

Netflix クイーンズ・ギャンビット

チェスをする若き天才の女性のお話なのですが、

天才ならではの苦悩など興味深かったです。

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