「Play to earn」の衝撃。NFTゲームの「Axie Infinity」で遊んで稼いでみた
8/202021
カテゴリー:ブロックチェーン
少し前から気になっていたNFT(Non-Fundible Toaken)ゲームの「Axie Infinity」を試してみました。
「Play to earn」(遊んで稼ぐ)を経験した所感を書いてみます。
Axie Infinityとは
「Axie Infinity」とは、ベトナムのスタートアップが開発したNFTゲームです。
NFTとは、「唯一無二のデジタルデータ」という意味です。
通常デジタルデータはコピーが可能ですが、NFTはコピーすることができません。
Axie Infinityは、「Axie」という自分だけのNFTのキャラクター(見た目がかわいいです)を使って、
カードバトルを繰り返してレベルアップしていくゲームです。
Breedという機能で複数のAxieを合わせて新しいAxieを作ることもできます。
ただなんといってもAxie Infinityの一番の特徴は、
- 自分が持っているAxie(NFT)をブロックチェーン上で売ることができる
- ゲームをして暗号資産を得ることができる
ということです。
つまり、「遊んで稼ぐ」(Play to earn)ことが可能というところが新しい点です。
Axie Infinityの始め方
Axie Infinityを始めるのは少しハードルが高いです。
他のサイトに詳しく解説されていますので、ここでは概要だけ説明します。
ETHの購入
Axie Infinityで遊ぶには、イーサリアム(ETH)という暗号資産が必要です。
3体のAxieを使ったチーム戦なので、
最低でも3体のAxieを最初に購入しなければいけないんですね。
日本の取引所(Coincheckなど)を開設して、円を入金の上イーサリアムを購入します。
後ほど説明しますが、15万円相当程度必要になります。
ETHをMetamaskに送付
次に、ETHを取引所からMetamaskというウォレット(暗号資産の財布のようなもの)に送付します。
Metamaskは↓のような犬のマークで、Chromeストアからダウンロードができます。
Axie InfinityはMetamaskに接続して暗号資産の受け入れをするため、必要な作業です。
MetamaskとAxie Infinityのウォレットを接続
Metamaskと、Axie Infinityの独自のウォレットであるRoninを接続します。
これによって、ようやくイーサリアムをゲーム内に入金することができました。
Axieを3体購入
バトルで使うAxieを3体購入します。
攻撃系、防御系、、など色々属性があって迷うのですが、
いろいろ調べたところ
- ビースト(攻撃系)
- プラント(防御妨害)
- バード(攻撃妨害)
の組み合わせが良いということを知りましたので
予算20万円を使い切ってそれなりのスペックの3体を購入しました。
1体あたり6万〜7万相当・・・初期投資の高いゲームです。
ゲームソフトをインストール
ゲームを行うにあたっては、ソフトをインストールする必要があります。
iOS、Android、Windowsいずれも利用できます。
実際に戦ってみた
Axieの属性によって出せるカードが異なるようなのですが、
ひとまず実際に戦ってみました。
モードは、Adventure(ステージをクリアしていくもの)と、ARENA(実際に人とバトルするもの)があります。
ARENAはソシャゲのような感じですかね。
ARENAはツワモノが集まっているということだったので
ひとまず地道にAdventureで戦ってみました。以下プレイした様子です↓適当にカード選んでます。
Axieの配置も関係ある(前方はダメージを受けやすいとか)ようで、
防御の強いプラントを前に出したり、バードと並列にして攻撃を分散させるなど工夫しました。
恐らくもっと戦略を考えてカードを出したほうが良いのでしょうけれども・・
最初のうちはそこまで意識しなくても勝てますね。
ただレベルが上がるときちんとカードの出し方など考えないと勝てないようです。
数ゲーム勝って、経験値が上がって、暗号資産の4SLPが配布されました。
4SLPは、現時点で72円くらいです(1SLP=18円程度なので)
こんなんじゃ稼げないよ!と思われるかもしれませんが
考えてみたら数ゲームしただけで72円です。
実際、経験値やステージが上がるともらえるSLPも増えるので、
月に数万円程度稼いでいる人も多くいるようです。
Axie Infinityの所感
やってみて感じたことを書きます。
初期投資が必要
まずは、初期投資が高いということですね。
以前は10万円以下でそれなりのAxie3体を購入できたようですが、
今はイーサリアムも相場が上がっていますし最低でも15万円くらいの投資が必要です。
とはいえ、Axieを借りてプレイする「スカラーシップ」なる制度もあるようで。
実際に、日本人が所有しているAxieを東南アジアのプレイしたい人に貸し出すこともあるようです(貸し出している人にも報酬が入る仕組み)
ゲームを通じて資本家と労働者の関係が出来上がっていますね。
本当に稼いでいる人がいることに驚き
このゲームになぜ興味を持ったかと言うと、
実際にベトナムやフィリピンなど東南アジアを中心に、
「ゲームをして稼ぐ」人が大勢いるという事実です。
CNBCの記事に実際にフィリピンで稼ぐ人たちが紹介されていました。
People in Philippines earn cryptocurrency playing NFT video game Axie Infinity
動画もあげられています。
フィリピンの一部の地域は、平均的な月収が月に5万程度なので、
Axie Infinityを1日数時間行うことで十分稼ぐことができるとのことでした。
家にはインターネットやPCがない人も多いので、コワーキングスペースなどを作って
共同でゲームをして稼ぐのだとか。
特にCOVID-19で苦しんでいる人の生活の糧になっているようです。
「稼ぐ」ことを考えるきっかけに
「遊んで稼ぐ」とか、今までだったら考えられないことですよね。
特に、「労働教」如く、
失業するだけで死をも考えてしまう国民性のある日本人にはなおさらだと思います。
それがひっくり返ってしまうような価値感の転換は、
抵抗を感じる人も多いかもしれませんが、個人的にとても好きです。
少なくとも、ブラック企業で心を病むよりはゲームで稼いだほうが良いでしょう。
子供の頃、
「ゲームしてる暇があったら勉強しなさい!勉強しないと稼げないよ」
と脅されていましたが
「勉強している暇があったらゲームしなさい!ゲームしないと稼げないよ」
ってなっちゃうんですかね。
色々考えさせられました。
私も頑張ってゲームして稼いで、投資を回収したいと思います。
編集後記
昨日は、締切の近い原稿執筆をメインに。
ペーパーレス関係です。
最近のあたらしいこと
Axie Infinityで遊んでSLPを稼いだ