「効率化(DX)が進まないのは人材不足だから」じゃないと思う
11/252022
カテゴリー:DX
生産年齢人口が減り、
コロナがまたいつ流行するかわからない中、
小さな会社であっても
ITを活用した効率化(DX)が必要とされています。
しかしこれだけ注目されていても
世の中はさほど変わったように見えません。
相変わらず満員電車は走ってるし、わたしの家の近くのオフィスは
夜でも煌々と灯りが灯っています。
DXが進まない理由に多く掲げられるのが
「人材不足」
ですが、わたしはそうじゃないんじゃないかと考えています。
その理由を書きます。
※電話は覚悟さえあればやめられる
専門家は必要ないから
経産省などの報告書を見ると、
「IT人材」「AI人材」という言葉が出てきます。
おそらく、専門学校や大学などで
情報技術を専門に学んだ人たちをイメージ
しているのだと思います。
会社も、
「まずい、我が社もIT人材・AI人材を早めに
確保しないと・・」
と焦るのでしょう。
でも本当にDXするのに高度な専門家って
必要でしょうか。
例えば、極端ですけどFAX、固定電話。
いわずもがなDXの元凶ですけど、
日本では溢れています。
これをやめるのに専門知識って必要ないですよね。
トップの覚悟ひとつでできることは
いくらでもあるかと。
いまできることはたくさんあるから
「これからはDXだ!」
と補助金なんかを利用して高度なシステムを導入しなくても、
いまできることがたくさんあると考えています。
例えば、Google Appsの有効活用。
ご存じのとおり、Gmail、Google Documents、Google Form、Google spread sheets
なんかはある程度は無料でも利用できてしまいます。
でも、本当に有効活用されていないです。
いまだに、「印」と書かれたExcelやWordが送られることがあります。
入力して、印刷して、押印して、またスキャンしてPDF化して
送れということでしょうか・・・(紙の方がもはや早い)
もちろん、タブレットでデジタルペンで署名して
送ってます(「印」の部分は大体スルーしても大丈夫。)
Excelも、データを加工して分析するツールとして
素晴らしいのですが有効活用されているのはあまり見たことがありません。
RPAやプログラミングなど便利なツールもありますが、
まずは身近に利用できるツールでできる小さな改善から
始めるのが近道です。
DXしたくてもできない、他の理由があるから
これは、組織限定の話ですが、
「本当は効率化できるんだけど、できない」
他の理由があると考えています。
実は、勤務していた時わたしが感じていたことです。
とある会社に勤めていた頃、
あまりに非効率なやり方をしていた先輩と
同じやり方をしたくなくて、
こっそりプログラミングで
効率化して早く業務を終わらせていました。
なぜ「こっそり」かというと、
信じられないかもしれませんが
「効率化して早く仕事を終わらせる」ことについて、
「ずるい」「マニュアル通りやれ」「仕事は汗水たらして行うものだ」
という文化があったからです。
(実際、バレた時は怒られた)
ちょっと極端な例ですが、
今この時代になっても
- 効率化したら妬まれるんじゃないか
- さらに仕事が振られるんじゃないか
- 自分の仕事がなくなっていづらくなるんじゃないか
- 自分のスキルをひけらかすようでやりづらい
- 変に波風起こすよりは、自分だけ楽したい
といった「見えない組織の圧力」があるんじゃないかと。
変化したくない人が多くて、
「風通しが悪い」と言っても良いかもしれません。
わたしは幸運なことに組織からドロップアウトしているので
好き勝手に効率化できますが、
組織の効率化が進まないのは意外とこういった理由が
大きいと仮説を持っています。
だからこそ、トップの覚悟が必要なのかなと。
(というわけで、独立しましょう!というポジショントークで終わらせます)
まとめ
「効率化(DX)が進まないのは人材不足だから」
という記事を見て、
「本当にそうかなあ?」と疑問に思ったことを書きました。
雇う人も、雇われる人も、そして私のようなフリーランスも、
高度なスキルより必要なのは
自分ごとと捉えて自ら学ぶ姿勢と考えています。
編集後記
昨日は、紅葉あふれる街を散策。
地面に落ちている葉っぱが黄色の絨毯みたいで
綺麗でした。
最近のあたらしいこと
Grammarly
話題の英文校正サービスを試してみました。
メール送る時に冠詞とか時制とか、色々気になり・・。良い感じです。有料も検討しようかと。