個人の確定申告代行を行わない理由
12/262023
カテゴリー:税金
先日、ホームページでもご案内しましたが
個人の方の確定申告の代行(領収書を預かって、決算書・確定申告書の作成、提出まで行うこと)
は現在行なっていません。
【お知らせ】確定申告業務について – フリービズコンサルティング/戸村涼子税理士事務所
数値を作ってもらって、その後の確定申告のサポートを
行う「申告書作成コンサルティング」
は行なっています。
今日は、私の「確定申告の代行をやらない」理由
について、書きたいと思います。
※確定申告の代行のお仕事自体を否定しているわけではありません。
ニーズはあるし、必要な仕事であることを承知の上で書いています。
未来を共有できない
まず、「楽しい未来」を共有できないのが、
理由として大きいんですね。
どういうことかというと、
確定申告を丸投げしてしまうと、
次の年も、そして次の年も、誰かにお願い
しなければなりません。同じことの繰り返しになってしまいます。
受ける側も、
確定申告代行を「定型作業」
のような形でしか受けられません。
私はそういったぶつ切り、その場限りの業務よりも
時間を大切に、
楽しい未来を共有できる仕事がしたいと思っています。
具体的には、
お客様が自身で数値を作っていただくスキルを身につけ、
納得して申告いただくことを目的にしています。
そのようなスキルは一生物だからです。
コンサルティングで、
「丸投げしてたときと違って、自分の数字が自分の中で生きてくるようになった」
とおっしゃっていただいた方もいらっしゃいます。
もちろんコンサルティング中は
サポート事項が多く、むしろ代行するよりも
大変なこともあります。
でも、その先のお客様のメリットが見えているから
こちらもモチベーションが湧くんですね。
個人は、自分で確定申告できる
税理士として仕事を減らすことを承知で言いますが、
よほど複雑な事業でなければ、
大体の個人は、税理士に頼まずに自分で確定申告できると
考えています。
(譲渡や相続があった場合などは別です)
「いやいや、間違えがあったらどうするんだ!」
とお叱りを受けそうですが、
まあ、間違いは多少あったとしても
自分で今後も数値を作って納得して申告していただく
ことを優先したほうがいいと思っています。
多くの人がチェックしている大企業でも間違いはありますから。
もちろん数百万単位の間違いはまずいですが
スモールビジネスを行う個人の方であれば
そこまで大きな間違いは起きにくいです。
私が行なっているコンサルティングは、
「致命的な間違い」
を見つけることを最優先しています。
幸い、多くの人の確定申告を見てきて、
ミスしやすい箇所は把握しているので
BS、PLをざっと見たら大体わかります。
このように基本は自分で数字を作り、
「最後の番人」みたいな感じで利用してもらえれば
いいなと考えています。
領収書を1枚1枚チェックするのは本質じゃないから
私は領収書をどさっと預かって
ひとつひとつ経費をチェックする仕事はしていません。
コンサルティングでも、
入力されている数値の領収書を全部もらって
「これは私用ではないか」
などのチェックも行いません。
「私用の支出が入ってたらどうするの?」
と思われるかもしれませんが
生活費を経費にする人とは
仕事しないスタンスです。
「これ(生活に関するもの)経費になりますか?」
とグレーな質問をされる方とも。考える時間がもったいないと思います。
だからこそ私はある程度
お客様にお願いすることを先に決めており、
多くの場合そういう方(生活費を経費にする方)
は「なんかめんどくさい、代行もしてくれないのにお金払うなんて」
と思って去っていただけているようです。それでよろし。
まとめ
個人の確定申告代行を行わない理由
を書いてみました。
丸投げするにしても
領収書を集める、送付する、スキャンするなど
決して楽ではないはず。
せっかく双方の貴重な時間を使うのだから、
成長できる未来を共有したいと
思います。
(コンサルティングでは、優しく、丁寧にサポートさせていただいています!)
編集後記
昨日は、鎌倉駅の近くまで買い出しに。
隣の北鎌倉駅と違って煌びやかで目がチカチカしました笑。
最近のあたらしいこと
フォトログ
干し芋