「いつでもどこでも仕事!」といったノマド的な働き方が以前から注目されていますが、

それを成り立たせてくれているのは地域の現場で働いている人がいるからなんだよなー

と思ったことを書いてみます。

※地方で働く方にインタビュー

首都圏に住んでいると見えてこない地方の課題

今日、広島在住のコミュニティメンバー(税理士の方)にインタビューさせていただきました。

話題は、地方の中小企業における事業承継の問題です。


私は生まれも育ちも東京で、その後も横浜、鎌倉と

人が多いところでしか暮らしたことがありません。

だから地方の課題って全然見えてなかったんだな、とあらためて思いました。


人口減少は日本全体で進むけど、そのスピードは地方にいくほど顕著で、

それに付随して

後継者・経営者不足、空き家増加、新陳代謝が進まない、DXが進まないなどのありとあらゆる問題が降り掛かっていることを知りました。

「絶対に必要な」エッセンシャルワーカーが足りない

そしてなんといっても問題なのが、

農業や製造業、建築業など「生活に絶対に必要な」産業の働き手であるエッセンシャルワーカーの数が

圧倒的に足りないということなんですよね。当然、後継者も不足している。


都内にいると

「AIに仕事を奪われる!」

なんてことばかり聞くけど

そもそも生活に絶対的に必要な働き手が足りなくなったら

どのみち生きていけません。普通の暮らしができなくなる。


最近読んだ「ホワイトカラー消滅」という本では、

ダブついたホワイトカラーのワーカーが生き延びる道として、

デジタルを駆使できるアドバンストエッセンシャルワーカーへの転向が提案されていました。



特に地方のエッセンシャルワーカー不足は待ったなしの状態であることは明白です。

私も、第二の専門性の柱として、手を動かすエッセンシャルスキルを付けたいとひそかに模索しています。

どこでも仕事を成り立たせてくれているのは現場の人たちに支えてもらってこそ

今回あらためて感じたのは、

「パソコンひとつあればどこでも仕事できる」

と自由気ままに仕事ができるのは、

現場で働いてくれている多くの人達のおかげなんだということを

忘れちゃいけないなーということなんですよね。


パソコンひとつで仕事ができるのは、

電車を動かしてくれている人や、

電力を安全に供給してくれる人や、

Wifiなど通信を整備してくれる人や、

野菜を育てたり売ってくれる人や、

街をきれいにしてくれる人が

いるおかげであって。


どうも、そういった現場仕事は賃金が低いとか下に見られがちだけど

どっちが上とか下とか本来ないはずなんですよね。

圧倒的に今後不足するのは現場仕事であることは間違いないので、賃金の差も埋まっていくとは思います。


メディアでは大きな企業や起業家の話ばかり取り上げられがちですが、

よりトラディショナルで、エッセンシャルな仕事をしている人たちの価値をもっと

見直してもいいんじゃないかと思いました。コロナとか何かあったときだけじゃなくて。


こういった気づきを得るためには、自ら動いて、人に聞くことが必要ですね。

地方には課題は山積みだけどそれだけ潜在的な活躍機会がある。それは間違いないと思っています。

編集後記

昨日は、兵庫県の滝野という場所の旅館で研修講師(DX、AI関連)をしてきました。

周りは川や面白い岩があって、自然散策も楽しめました。

最近のあたらしいこと

滝駅

滝寺荘

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