旅行ではなく楽ではない「旅」をお勧めする理由
9/192017
カテゴリー:ライフハック
ここ数年は、年に1、2回程度は敢えて綿密な計画を立てないぶらり旅をしています。
先週6日間かけて行ったのはベルギー。
特に地縁やこだわり(ベルギーワッフルが好きとか)がある訳ではありません。
敢えて言うならばヨーロッパでイタリアやフランスのように日本人観光客がそれほど多くなさそう、くらいでしょうか。
今回ベルギーの中でも行く地域は大雑把に決めましたが、その中での行動は全く決めずに出発しました。
全て自分たちで計画する旅は、楽ではないけれど様々なメリットがあるためお勧めです。
旅のススメ①その場の対応力が鍛えられる
私にとって旅は修行の一面もあります。
ツアーに申し込めば切符もとってくれるし、ホテルも予約してくれるし、通訳もしてくれるから楽ですがこれらを全て自分でこなす必要があります。
なるべく海外を選ぶ理由は、海外では一段とその場の対応力が求められるからです。
今回特に大変だったのが言語。
ベルギーではオランダ語、フランス語、ドイツ語が日常的に使われています。
もちろんホテルでは英語は通じるのですが(ただ流暢すぎて聞き取れない)普通の飲食店や食料品店では
英語が通じないところが多く意思疎通が大変でした。
なるべくその国の普通の暮らしを見たいので地元の人の行くようなお店(スーパー、商店など)を利用したり、
バスや地下鉄に乗ったりしたのでなおさらでした。
目的の場所に行くのにかなり遠回りしてしまったり、余計なコストがかかったりしてしまいましたが・・
それも「自分たちでなんとかしよう」という現場の対応力を鍛える良い経験になります。
旅のススメ②Webサービスを使いこなす力が鍛えられる
海外に行く場合にはWebサービスを使いこなすことが必須です。
今回の旅では下記を利用しました。
- 航空券の予約・・・ANA公式サイト
- ホテルの予約・・・Booking.com
- 保険の加入・・・ジェイアイのt@biho(たびほ)
- 鉄道チケットの予約・・・えきねっと
- 現地のインターネット環境・・・モバイルWifiレンタルサービス(空港で)
- 現地のレストランの検索・・・Trip Advisor
- 現地の地図検索・・・GoogleMap
昔はこれらをすべて対面、電話、メールで行なっていたのかと思うと随分と便利になったなあ、と感じます。
Google Mapは海外で利用すると多少精度は落ちますがあるとないとでは大違いです。
上記のサービスはどれもメジャーなものですが、知らない限りは利用できません。
自分たちで計画する旅をするとこういったWebサービスを使いこなす力が必然的に強くなります。
旅のススメ③未知なる発見ができる
ツアーでは、観光地を効率よく回ることが目的とされます。
ただ、観光地を効率的に回った結果それが本当に記憶として残るか?というと微妙ではないでしょうか。
例えば修学旅行。どこを回ったのか私は全然覚えていません・・。
自分たちで行動を決める旅は、ツアーでは行けないようなところも行くことができ、新たな発見にもつながります。
例えば、地元のスーパーや総菜店。
おばさんと目が合ってしまった。
スーパーにあった謎のみかん絞り機。
地元の人は日常的にどんな食事をしているのか、物価水準はどの程度なのか、など知ることができます。
敢えて飲食店には行かず自分たちで食材を買ってホテルで調理した日もありました。
(トマトパスタを作ったのですが日本と違ってかなり酸っぱかった)
どこのホテルにもキッチンツール・食器が揃っており、旅に出ても自分たちで調理する文化があるのかもしれません。
こういったことはツアーではなかなか知ることができません。
地元の人が行くようなレストランでは、よりその国・地域の日常的な食べ物を知ることができます。
電車・バスのシステムも日本とは全然違います。
自分たちで選択して得られた未知なる発見は、ずっと記憶として残りその後の人生の肥やしになるはずです。
まとめ
旅行ではなく「旅」をお勧めする理由を書きました。
思うようにはいかない点が、人生と似ているような気がします。
1人でゆっくり自分を見つめ直す時間もたっぷり取れます。
楽ではないけれど自分を鍛えてくれる旅、お勧めです。
編集後記
今回4泊したのですが、1日目、2日目はブリュッセルから北へ電車で一時間程度の「ゲント」という街へ。
かつて羊毛産業によって栄えた街のようです。
大聖堂、教会など中世の建物に混じって毛織物会館も見かけました。
「花の都」と呼ばれているように、あちこちに緑がある綺麗な街でした。
たまたま見つけた城塞。素敵だな〜と写真を撮ったのですが現在は拷問器具を展示する博物館になっていることを後から知り・・入らなくてよかった・・
人もそれほど多くなく、ゆっくり綺麗な街を散策できました。
普通のアパートメントも窓が飾られていて素敵でした。
3日目、4日目はさらに北に電車で30分程度の「ブルージュ」という街へ。
こちらは「水の都」。
かつて貿易で栄えた街のようですが、運河の沈泥で商船の出入りができなくなり街の発展が止まり中世の街並みがほぼ完全に残っています。
世界遺産に登録されたマルクト広場から見た鐘楼。何らかの曲が町全体に流れていて、情緒がありました。
ベルギー料理は肉・魚どれも美味しくボリュームたっぷりです。さすがに後半はお米が恋しくなりました・・
最終日に飛行機を乗るまで時間があったのでブリュッセルを回ろうと思ったのですが、
ブリュッセル中央駅のコインロッカーが壊れていて荷物を預けることができず・・
泣く泣く小便小僧をチラ見してカフェでコーラを飲んで帰り支度しました。