本を書くことによって得られたもの。時間管理能力、軸、タフさ、自信。
9/282018
カテゴリー:書く仕事
昨日、前職の懐かしい同僚の方からメッセージをいただきました。
「戸村さんの本、本屋さんの目立つところに置いてありましたよ!僕もがんばります!」と。
先月発売された本ですが、いまだに私も外出先で本屋を見つけると必ず入って探してしまいます。
(駅の中のちっちゃな本屋にも・・あるわけないよなあ、思いつつ)
本を書いてたくさんの人に影響を与えることができたのがとても嬉しいです。
一方で誰よりも多くのものを得られたのは書いた自分自身であると思っています。
本を書くことによって確かに命が削られるくらいの状況でしたが、それだけのメリットはありました。
これから本を書く人、書きたい人に対して、
本を書くことによって得られるものとはどんなものか、書いてみたいと思います。
時間管理能力
本を出すために、様々な過程を経験しました。
2017年6月頃 編集者の方から本の出版のお話をいただく
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2017年6月〜11月 企画を通すために、目次案、サンプル原稿を作成、何度か往復
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2017年11月 本の企画がとおる
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2017年11月〜2018年5月 月1、2ペースで原稿の提出、打ち合わせ
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2018年6月〜7月 カバーデザイン、写真撮影、DTP確認、ゲラチェック(3回)
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2018年8月9日 発売
書籍を出すためにどれくらい時間がかかったのかを正確にはかっていませんが、私の場合、おおよそ仕事時間の1/4程度でしょうか。
(ルービックキューブとパズルも実際に書いたり)
時期的には最後の1,2ヶ月が集中するのでその期間はもっと増えました。
このような状況の中で、「時間管理」を否が応でも徹底しなければならなくなりました。
私の仕事(税理士)は、通常忙しくなる時期が集中します。
個人の確定申告、法人の決算が重なる12月〜5月あたりです。
私の場合も、去年12月あたりからスポットの申告・相談の依頼が増え、年明けあたりから本を書く時間が急激に少なくなってしまいました。
そこで、時間管理を徹底すべく、ITで業務を効率化し、なんでもきたものは受けるという方針をなくしました。
繁忙期という言葉も嫌いだったので自分の中で取り払うことに決めました。
本の出版という多くの時間がかかる仕事が加わったことにより「時間管理能力」を嫌でも意識するようになり、実行せざるをえない状況になったのです。
もし時間が中途半端にあったら、「繁忙期」をそのままだらだらやり過ごしていたかもしれません。
軸
本の出版という命を削る仕事が加わったことにより、自分の仕事軸をより考えるようになりました。
出版に対する直接的な収入(印税)は、かかった時間を考えればそれほどのものではありません。
お金を第一に考えている人であればお客さんを増やし、拡大していくほうがずっと効率的でしょう。
年末から増えていく問い合わせに対して、「これ以上受けてたら本を書く時間がない」と判断し、一時問い合わせを停止しました。
一方で、お金には直接つながらないブログは毎日続けました。ブログは私にとって生きている証だから削れない、と。
こういった判断を繰り返すことによって、自分軸を作ってきた気がします。
眼の前にある儲けよりも、長期的な影響力、自信のほうが私にとっては大事です。
大きなトレードオフを経験することによって自分軸はより磨かれていきます。
タフさ
本を書くことで、タフさも身につきます。
文章のプロに見てもらうことで、自分の素人さに落ち込むこともありました。
「会計ってパズルみたいで面白い!ってブログで書いたけど、すごく感覚的なことなんだよな、どう書けばいいんだろう・・」
とうーんうーんとひとりで何時間もうなったり。
「すみません、書いていること難しくてわからないです・・」
と編集者さんに言われ
「これ以上どう分かりやすく書けば・・」と呆然としたり。
(もっとスマートにできる人は多いんだろうなあと思いながら)
そんな挫折感を味わいながら徐々に編集者さんと作品を作り上げていく中で、
ちょっとしたことでは「へこたれない」タフさが身についてきました。
出版後も良くも悪くも様々な感想を受け取りますが、どれも過度に反応しないよう気をつけています。
こういったタフさも出版をして人の目にさらされなければ身につかなかったでしょう。
自信
本を書くことによって一番得られたものは自信です。
本の評価は色々あるかと思いますが、私の中では「出し切った」という思いでした。
長期間に渡り、周りの人達に支えてもらいながら完成させたという自信は、今わたしの中でかけがいのないものになっています。
まとめ
本を書くことによって得られたものを書きました。
地方の方から本の感想をいただいたり、音信不通になっていた人からもご連絡をいただいたり、書いて本当によかったと思っています。
これから本を書こうと思っている人の参考になれば幸いです。
編集後記
昨日は、地元の専門学校にて租税教室の講師をしてきました。
アルバイト・会社員の方の所得税をメインに話してきました。
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