劣等感に襲われたら

職場で周りの人と比較して(されて)

なんで自分はこんなに仕事ができないんだろう・・

と落ち込むことはないでしょうか。

私は学生・社会人を通じて自分にあまり自信がなく、周りの人と比較しては落ち込んでいました。

しかし振り返ってみると、

「わざわざ競争の激しい場所で戦っていた」

「その場所がすべてじゃなかった」

ということがよく分かってきました。

現在、周りの人と比較して落ち込んでいる人がいたら、「戦う場所」を変えるだけで全く違う結果を得られる可能性があることを、知ってほしいと思います。

 

外資系から日系企業に移ったときの体験

税理士になる前、20代から30代にかけて約8年間、外資系企業の経理をしていました。

外資系企業は中途入社が多く、新入社員も少なく年齢層も比較的高めです。

英語は当たり前にできる方が多く、入社後私は「英語の電話がきたらまずい」と必死に会話を学びました。

社内文書も、メールも、会計資料もすべて英語でそれなりに勉強しましたが

外国人の上司とスムーズに意思疎通ができる先輩たちを見て、ろくに電話会話もできない自分に劣等感をずっともっていました。

 

そんな状況で、初めて日系の企業に転職したときのことです。

上司の方から、とある外国の会社の財務諸表の翻訳を頼まれました。

外資系では周りの人が当たり前に行い、自分も嫌という程見てきたのですぐに対応したところ、

できる人いないから助かりました」ととても感謝していただき。

そのときに

「ああ、私程度の英語力でもここでは役に立つのか」

と気付きになりました。

何も無理して「レッドオーシャン」で戦わなくても良い、そんなことを知った瞬間でした。

 

 

今いる場所がすべてじゃない

学校・会社という狭い空間にとらわれていると、「自分は駄目な人間じゃないか」と思い込んでしまう瞬間があると思います。

特に私が属している「専門職」の世界は

その狭い専門分野のなかで知識、経験、年齢などでいくらでも序列をつけられます。

その中で戦っていくのは自らレッドオーシャンに飛び込むようなもの。

自分で自分の首をしめてしまいます。

競争の激しい場所から少し距離を置き、

「今いる場所がすべてじゃない」

と、もっと広い視野で戦うフィールドを選ぶのも一つの戦略ではないでしょうか。

 

自分が活躍できるフィールドに飛び込もう

自分では「こんなこと、誰でもできる」と思っていることでも、

別のフィールドでは重宝されることがあります。

例えば、Excelのスキルは会社によってレベル感が全然違います。

たまたま最初に入社した会社の先輩がExcelがすごく得意で、私はその方からピボットテーブルや、マクロ、VBAを学びました。

しかし中には

「ピボット?マクロ?VBA?訳わからない機能は使うな」

的な会社もありました・・(Vlookup使ってすごーいみたいな)

ひとくちに「会社」といっても全然そこにいる人たちの得手不得手は違うので、思わぬところで自分のスキルが役立つことがあります。

もちろん、独立すればその「活かせるスキル」の範囲は無限に広がります。

自分が活躍できるフィールドを戦略的に選び、自信をつけていきませんか。

 

まとめ

学校・会社で植え付けられてきた

「どの分野も平均以上を良しとする」

という悪しき考え方が、劣等感を持ってしまう原因の一つだと思っています。

苦手なことは、得意な人にやってもらえば良い。

そのかわり自分が好き・得意なことで人に価値を最大限提供する。

それで良いのではないでしょうか。

このような考え方が広がれば、無理な競争で心身をすり減らす人も減ると思います。

 

編集後記

昨日は、雑誌の出版社の方と打ち合わせ。

以前依頼していただいた出版社の別の雑誌の執筆依頼でした。

 

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