最近DX(デジタルトランスフォーメーション)が話題ですが、

個人でも組織でも目指すキーとなるのは

「現場の達人かつエンジニア未満」

かな、と思っています。

現場が分からないとDXは達成できない

私の知り合いが大手の小売業に勤めているのですが、

DX達成の掛け声のもと、数十億円単位のシステム導入の話が進んでいるようです。

さすが大手、桁が違いすぎる・・

と感じたのですが、その人が言うには

「現場のフローを分かっていない人が進めているので、役に立つものができるか微妙」

ということでした。

最近読んだこちらの本でも、大手企業のこれまでの

丸投げシステム導入(システムインテグレーターに丸投げし、下請企業が開発する)の話が掲載されていましたが、

ものすごいお金をかけてシステム導入したものの「結局使えなかった」というお話はよくあるようです。

 

これは「現場が分かってない」理由が大きいと思います。

結局現場からの声がきちんと吸い上げられていなくて、

実際に使う人と外注する上の人、そして開発する人がバラバラなのが

原因ではないでしょうか。

内製エンジニア組織の意味するところ

先程紹介した本では、

超アナログ組織であったコープさっぽろが、ベンダーに丸投げするのではなく、

エンジニアを30人採用し、社内で開発を進めていった話が掲載されていました。

そこでのポイントが、

「現場を知ろうとしないエンジニアは採用しない」

という考え方です。

言われたシステムをただ作るのではなく、

事業に興味を持ち、その先のお客様を想像できる人が開発に携わる

ことを重視したことが書かれていました。

とても本質的だなあ、と思った部分です。

現場の達人かつエンジニア未満が必要

これまでも、DXの話がでてきた後も

「システムのことはわからないから外部へ」

という組織が多かったと思いますが、

今後は

現場(目指すべき世界)が分かっていて、なおかつIT・プログラミングの基本知識があるエンジニア未満の人

が率先して開発を内製化していく流れが重要になってくると思います。

RPA(Robotic Process Automation。ルーチン作業の自動化)なんかは特にそうですね。

現場の達人かつエンジニア未満の人が最も得意とするところです。

ゴリゴリプログラミングしなくても良い環境も進んできています。

小さな会社であれば、プロジェクトチームなど作る余裕もないので

社長を筆頭に、社員全員が現場の達人かつエンジニア未満になることがDX達成の早道だと思います。

ひとりビジネスが目指すDXも同じ

私のようなフリーランスなど、ひとりビジネスが目指すDXも同じと考えています。

むしろフリーランスの場合には現場を離れない(離れられない)ので、

DXはやりやすいと考えています。

ただ時間はある程度必要なので、仕事配分は常に見直しが必要ですね。

また、「エンジニア未満っていっても、ITすら使いこなせないのに・・」

と思う方も多いかもしれませんがDX=IT含めた仕事・生活の変革ですので、

プログラミングの知識は必ずしも必要ではないと考えています。

普段行っている仕事を見返して、

「こうすればもっと効率化できるな」

「この作業は必要かな」

という「気づき」を可視化・言語化できれば

現場の達人かつエンジニア未満に十分なれると考えています。

 

まとめ

DXを目指すなら、「現場の達人かつエンジニア未満」

が必要だな、と思ったところを書きました。

 

編集後記

昨日は、海外のお客様からのメール相談の回答など。

なかなかのボリュームで、判例を調べながらの回答でした。

 

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