国税庁のホームページがリニューアルしたことによって、Google検索やサイト内検索で検索してもいきたいページにたどり着けないという不具合が生じているようです。

私自身、税務関係者でありながらここ最近国税庁のHPにアクセスする機会がなかったので気づかなかったのですが。。

Twitterで話題になっており、「困る」「どうしてくれるんだ」といったツイートで溢れていました。

そんな中たどり着きたいページのURLを入力すればたどり着けるシステムを作ってしまった方がいらっしゃり、

びっくりしました。

国税庁URL変換器

このシステムで多くの方(特に私のような税務関係者)は助かるでしょう。

そのことも大変素晴らしいと思うのですが、さらにこのシステムを作った方(ぽち@pchwさん)の記事が胸にささりました。

国税庁サイトのリニューアルへの反応を見て感じたこと,そして行動したこと|pchw|note

行動を起こさないことには何も変わらない

上記の記事ではこう書かれています。

自分はあまり人に啓蒙する気は無いので,「こうしろ!」とかは無いのですが,自分はこういうケースに陥ると「何か自分の行動で変えれることはないか?」と考えて行動を起こしています.なぜなら,行動を起こさないことには,いつまで経っても変化が起こらなかったり,緩やかだったり,自分の思ったとおりの変化でなかったりするからです.

うう、胸にささります。

「喫煙者のマナーが悪い!」

「満員電車がひどい!」

「保育園落ちた!」

「花粉症つらい!」

「今日も残業・・」

といったことも、「で、どうする?」という視点が欠けていたらなにも解決になりません。

思えば私も

  • (人に対して)こうしてくれたらいいのに
  • (制度に対して)ここが不満!
  • (世間に対して)古い価値観だな・・
  • (システムに対して)なんて使いづらいんだろ!

といった形で不満ばかりを吐露するだけでその後の行動に移していなかった部分もあるのかな、と。

できることからでいい

自分は特別なスキルも、発言力のある人間でもないし何もできない・・と思って尻込みする人は多いと思います。

でも、できることは何かしらあると思っています。

今回の件はエンジニアさんが対応されたということで専門知識が必要なことではありますが。

例えば、ブログなどで丁寧に発信することも改善に向けて貢献すると思っています。

最近同業者の方が某会計ソフトの「ここが使いづらい」「ここを改善してほしい」

ということを丁寧に発信していたのを見て、

ただの批判・愚痴になっていないところが素晴らしいと思いました。

言われる側も、「愚痴・不満」だけではどこをどう改善していいかわからないですしね。

実際、その記事がソフト会社の目に留まったようなので今後の動向に期待できます。

完璧でなくていい

前述した「国税庁URL変換器」は、「ちょっとは不便なことを軽減できるかな」くらいの感じで作られたようです。

でも、それで十分多くの人が助けられているはずです。

「困った状態」というのはマイナスの状態なので、そこを0に戻してあげるだけでも十分価値があると思っています。

0より1、1より2にしなければいけない理由もありません。

「完璧になってからでないとだめ」という考え方も受験中心の日本の教育の弊害かなあ、なんて思っています。

私も完璧な状態にならずとも、誰かを救えることができたらなあ、と今回のエンジニアさんの果敢な行動を見て思いました。

まとめ

愚痴を言う前に、解決策を考え、行動。肝に命じます。(家庭でも)

編集後記

昨日は、息子の病院通いに付き添い。もうすぐ入学式、心機一転頑張って欲しいです。

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