イーサリアムのウォレット名前サービス「ENS」の登録方法。今後の展開を予測
10/272022
カテゴリー:ブロックチェーン
ウォレットアドレスは長い
暗号資産を利用したことがある人はわかると思いますが、
ウォレットのアドレスって長いですよね。
↓こういう、0xから始まる意味不明の文字列です。
1文字でも間違えると、
暗号資産が失われてしまうという
非常に厳しい自己責任の世界です。
今回、この長いウォレットアドレスを
解決してくれる「ENS」
というサービスを試してみました。
やり方と、今後の展開について
思うところを書きます。
※ENSで自分のウォレットを特定しやすくなった
ENSとは
ENSとは、「Ethereum Name Service」の略で、
イーサリアムのウォレットアドレスをわかりやすい名前に
変換してくれるサービスです。
さっきみたいな長いアドレスを、
例えば
「Taro.eth」とか、
「Hanako.eth」とか、
わかりやすい名前に変換してくれます。
インターネットで言うところの、
DNS(Domain Name Service)に似ていますね。
「Taro.com」や「Hanako.gov」といった。
数字だけのIPアドレスだと何のサイトかよくわからないけど、
ドメインを取得することでなんのサイトか分かりやすくなります。
ENSの場合には、あくまでウォレットの名前の取得に留まりますが、
変換した名前は
web3のサービス(NFTのプラットフォームであるOpenseaや、分散型取引所のUniswapなど)
で使えるので、「ユーザー名」としての役割も果たしてくれます。
ENSの取得方法
ENSの取得方法も簡単に書きます。
下記のENSのサイトにアクセスし、
アプリを起動し、左の「Connect」ボタンで
ウェブウォレットと接続します。
わたしはMetaMaskを利用しているので、MetaMaskをクリック。
無事、コネクト。
いつも思うのですが、
ユーザーID・パスワードが必要なサービスに比べて
本当にスムーズで心地よいです。
次に、取得したいと思っている名前をサーチボックスで検索して探します。
「rtomura.eth」は未利用だったので、これを取得します。
期間と、費用を確認します。
1年で0.003ETHとGas feeで大体$9.51(2022年10月時点で大体1,400円くらい)でした。
何度かウォレットを行き来して、ステップ3まで完了すると、名前を取得できます。(数分かかります)
My Accountページで、自分のEthereum Nameを選択して、完了。
なお、自分のHPやTwitterアカウントなども登録できます。
ただ、登録する都度GAS代が発生するので注意です(⌒-⌒; )
イーサリアムウォレットの名前で検索できる
早速、Etherscanで自分のイーサリアムウォレットの名前(「rtomura.eth」)で検索してみました。
ウォレットアドレス、ENSの満期日などがきちんと表示されました。
URLも、自分の名前がついています。
rtomura.eth | Address 0xc71f2689416883eece3c994d5009a95071aeaf12 | Etherscan
以前紹介した、「DeBank」という、暗号資産の管理アプリで検索してみても
すぐにウォレットアプリを特定できました。
(それにしても、財布の中身公開してるって面白いですよね。
Defiの残高や、ゲームのNFT購入、購入失敗の履歴がすべてわかると言う・・。)
複雑なアドレスなしで個人間送金ができるため、ハードルは下がったと思います。
ENS自体がNFT
ちょっとびっくりしたのですが、ENSサービスを購入した時点で
OpenseaにNFTが追加されていました。どう繋がっているのかいまいちわからないのですが。
ENS自体がNFTだったんですね。
ということは、「rtomura.eth」というネームのNFTを売買することもできるようですね。
(まあ、買う人はいないとは思いますが)
人気ありそうなENS買って売る、という稼ぎ方もあるのかもしれません。
今後の展開
このENSサービス、今後色々と実用化されていく気がします。
ひとつは、コミュニティへの参加IDのような形ですね。
実際、OpenseaにはENS接続がされていて、
ウォレットアドレスがrtomura.ethに変更されていました。
(あ、おばあちゃんの絵は私自身がイラストレーターで書きました。)
分散型取引所のUniswapもウォレットアドレスが変わってました。
web3の世界ではウォレット=自分のID、情報
なので自分を特定してもらえる、つまり
コミュニティに参加しやすくなるということがあると思います。
どこかに属するための権利証のようなもの(パスポートNFT)
を手に入れるときにもウォレットを特定しやすい方が
やりやすい気がします。
いずれにしてもweb3バージョンのNameサービスは
色んな場面で使われていくことが予想されますので、
気になっている方は是非お試しください!
まとめ
イーサリアムのウォレット名前サービス「ENS」に登録してみたので、
そのやり方と、今後の展開を予測してみました。
編集後記
昨日は、なんとか年内に出版予定の書籍のゲラチェックを完了して、提出。
この時期が、一番辛いですが踏ん張りどころです。
最近のあたらしいこと
ENSサービス