クラウド会計を導入するために外す3つのマインドブロック
9/252018
カテゴリー:クラウド会計・経理
クラウド会計を使っている方専門の税務顧問を行って、2年半がたちました。
私自身も自分の確定申告はMFクラウド、法人はfreeeを利用して記帳しており、手放せないものとなっています。(敢えて分けて2つのソフトを研究しています)
このように普段からクラウド会計に接していますが、セミナーなどでクラウド会計を使っていない方からお話を聞くと、
「興味あるんですけど・・○○が気になって」
と様々な理由で躊躇する方が多いようです。
クラウド会計導入を阻む3つのマインドブロックと、それをどう外していくか考えてみました。
セキュリティのマインドブロック
やはり一番気になるのがセキュリティの部分のようです。
銀行口座、クレジットカードのデータを連携できると言うと
「え、個人のデータを預けちゃって大丈夫なんですか!?」
といった形で皆さん驚かれます。
ただ実際連携するときに必要なのは、
- 銀行口座であれば、インターネットバンキングのIDとログインパスワード(実際振り込む際のパスワードは入力しない)
- クレジットカードであれば、ネット閲覧サービスのIDとパスワード(カード番号は入力しない)
です。
それに、今までも銀行・クレジットカード会社は個人のデータを預かっています。
個人情報がハッキングされて不正送金、不正利用がされる可能性は普段から利用している銀行口座やクレジットカードでもあり得る話なのですが、
やはり新しいものに対しては拒否反応を示す方が多いようです。
まずは、今まで銀行やクレジットカード会社にデータを預けてきたことと大きく変わらない状況であることに気づく必要があると思います。
「会計は難しい」のマインドブロック
「会計」「数字」というとアレルギー反応を起こす人が一定数いるようです。
クラウド会計は自分で記帳していくことが前提になっているのでなおさらでしょう。
恐らく、「会計は難しい」というマインドブロックは従来の勉強法(簿記から積み上げていく)が問題なのではないかと思っています。
ただ、クラウド会計ソフト(特にfreee)は「会計の専門家でない」人を対象にしているので、用語ひとつとっても分かりやすい仕様となっています。(出納帳を「レポート」と読んだり)
書店にも、専門家ではない人向けの会計初心者の本、経営者向けの本もたくさん出てきています。
著書「会計と決算書がパズルを解くようにわかる本」でも、「立場によって学ぶことは違う」ということを書きましたが、専門家でない人がすべてを学ぶ必要はありません。
経営者が学ぶべき会計スキルは基本的な会計知識(用語の理解など)と決算書を読む力です。
会計を効率的に学ぶ環境は整ってきています。
ポイントを押さえて「会計は難しい」のマインドブロックを取り外しましょう。
自分で理解できれば自分の数字を好きになれるはずです。
専門家からのマインドブロック
意外と多いのが、
顧問税理士がクラウド会計を勧めない
といった声です。
「クラウド会計を使うと正確な帳簿ができない」
といった意見が多いようで。
これも客観的に考えてみます。
正確な帳簿ができるかどうかは会計ソフトだけによることはないと思います。
担当者が会計の知識が豊富にあるとも限りませんし、税理士が100%きちんとチェックしているとも限りません。
また、1円の間違いもない完璧な帳簿は、必要なのだろうかといった疑問もあります。
(もちろん税金の計算は1円も間違ってはいけないのですが)
決算書を作ることは単に外部(税務署など)に提出するためではなく、自身が経営に役立てるためでもあります。
そうなると1円単位で間違っていないかということよりもスピード感、リアルタイム感が大事なのではないでしょうか。
どうしても専門家はその立場上「正確性」に目がいってしまいます。
もちろん耳を傾けるべきかと思いますが、あくまで一つの意見として捉え、
自分が何を一番重視したいかを冷静に考える必要があると思っています。
まとめ
クラウド会計導入を阻む3つのブロックと、その外し方を考えてみました。
導入を迷われている方は、何がブロックになっているのかを検討した上で、
取り外せないか参考にしてみてください。
編集後記
土曜日は、「フリーランスのための初めての確定申告セミナー」を開催しました。
「今やるべきことが分かりました!」と言ってもらえて開催してよかったなあ、と思いました。
次回は、10月20日(土)に行います。
【セミナーのお知らせ】フリーランスのための初めての確定申告セミナー<10/20(土)/少人数/横浜> – freebiz-consulting
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